(トップページスクリーンショットより) |
地元の旬の食材を生かした人にも自然にも優しい料理を提供しようという、新しい北欧料理の形「ニュー・ノルディック・キュイジーヌ」を提唱し、世界から注目を浴びるデンマーク。おいしいビールにコーヒーをはじめ、オーガニック食材にこだわり、素材を重視したレストランが軒を連ね、首都コペンハーゲンはいまやグルメの街としても知られている。
そんな美食の街のレストランが、今年のインターナショナル・デザイン・アワードのコンセプチュアル部門で「インテリア・デザイン・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。受賞した店はなんと、北欧家具や北欧インテリアを中心とした店ではなく、南米多国籍料理の人気店「Llama Restaurant & Bar」。
コペンハーゲンポスト紙によると、ドバイのレストラン「Katana Robata and Sushi Bar」や、中国のアディダス社といった強豪ひしめく中、昨年4月にオープンしたばかりの「Llama」が見事「インテリア・デザイン・オブ・ザ・イヤー」の称号を得た。
店内の家具は都会的な黒、カトラリーやグラスもシンプルで使いやすいものをチョイス。
なんといっても目を奪われるのが、エントランスから床や壁一面に広がる膨大な数のカラフルなメキシカン・タイル。このタイルが、スタイリッシュかつエキゾチックなムードを演出し、来客を楽しませている。
レストラン「Llama」の設計には、デンマークの建築設計事務所「BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)」を設立し、世界で活躍するデンマーク人建築家ビャルケ・インゲルスがアドバイザーとして関わっているというから納得。
ペルー・ボリビア・エクアドル・チリ・メキシコにインスパイアされた南米多国籍料理が提供される「Llama」だが、北欧のルーツや素材もきちんと尊重されているという。いろんなテイストの店が誕生しても、そこにはデンマーク・グルメの精神がきっちりと入っているようだ。
ちなみに、スペイン語で「Llama(リャマ/ラマ)」は「炎」という意味のほかに、ボリビアなどで家畜として飼われているラクダ科の動物「リャマ/ラマ」の意味もある。
Llama Restaurant & Bar(南米多国籍料理)
http://llamarestaurant.dk/
https://www.facebook.com/llamarestaurant
北欧ニュース編集員
さすがグルメとデザインの国!味はもちろんのこと、インテリアデザインもとても重要な要素ですよね。
北欧のルーツやスピリットを汲んだ、南米多国籍料理って一体・・・??興味津々です。
コペンハーゲンに行かれる方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう?