Fävikenトップページより |
6月1日、2015年「世界のベストレストラン50」が発表され、北欧からは50位以内に4店ランクインした。
北欧トップは、今年はじめに東京で期間限定オープンし話題となったコペンハーゲンのRene Redzepiシェフ率いるNoma。総合3位に堂々ランクイン。
続く北欧第2位で総合25位に入ったのは、ストックホルムから600km以上も離れたスウェーデン北部イェムトランドに位置するFäviken。パリでソムリエとして修行し地元に店をオープンしたMagnus Nilssonシェフが創りあげる料理は、スウェーデン北部のものを使った野性味あふれる地元料理。豚肉の血や、生の牛の心臓、天然トラウトの卵といった、インパクトある素材を使ったスウェーデン料理が特徴的。
Fävikenは一晩に12席のみという、かなり予約が取りにくい森の中の店。「世界のベストレストラン50」公式サイトによると、Nilssonシェフは、スタッフが「創造的なプロジェクト」に集中できるよう、レストランを20週間クローズすると決めたとのことで、さらに予約が殺到する可能性がある。
北欧第3位で総合31位にランクインしたのは、Bjorn Frantzénシェフが手がけるストックホルムのFrantzén。今年2月に発表された「ミシュランガイド北欧版」では2つ星を獲得。2009年のオープン以来、モダン・スカンジナビアン料理として数々の賞を受賞してきた。レストランが所有する野菜農園の季節の野菜を使った料理が人気。
今回初エントリーで総合45位、北欧第4位にランクインしたのは、コペンハーゲンのミシュラン1つ星レストランRelae。シェフのChristian Puglisiはイタリア生まれのデンマーク育ち。スペインの名店「エル・ブリ」(2011年に閉店)やNomaでの経験のあるシェフである。
50位以内は逃してしまったものの、51位にはミシュラン2つ星のGeranium(コペンハーゲン)や64位にMaaemo(オスロ)、さらには66位にAmass(コペンハーゲン)、97位にはスウェーデンと日本のフュージョン料理を提供するミシュラン1つ星のEsperanto(ストックホルム)がトップ100入り。北欧からは計8店舗が選ばれている。
ちなみに、1位に輝いたのはスペインのEl Celler de Can Roca(エル・セレール・デ・カン・ロカ)。日本からは初のトップ10入りを果たし、8位となったNarisawa(東京)をはじめ、29位に日本料理 龍吟(東京)、85位にL’Effervescence(東京)、86位にHajime(大阪)とトップ100に4店舗が入った。
Noma
http://noma.dk/
Fäviken
http://favikenmagasinet.se/
Frantzén
http://restaurantfrantzen.com/
Relae
http://www.restaurant-relae.dk/
参照:http://www.theworlds50best.com/
北欧ニュース編集員
画像は、25位のFävikenトップページより。これはライブカメラ映像ではないかもしれませんが、五感が研ぎ澄まされそうな、澄みきった空気を感じますよね。そんな環境でいただくMagnusさんのお料理・・・味わってみたい・・・。
それにしても、20週間お休みしちゃうってお話ですが・・・!?
Nomaに続く北欧第2位のポジション、孤立した魅惑的な立地に、世界の注目がまたさらに集まりそうですね。