20クローネ紙幣 (スウェーデン中央銀行より) |
2011年4月、スウェーデン中央銀行より、紙幣のデザインを一新することが発表され、今年10月1日からいよいよ新しい紙幣が導入される。まずは、今回から新たに加わる200クローナ紙幣と、20・50・1000クローナの4種類の紙幣から。さらに、1・2・5クローナ硬貨も新しくなり、これらは100・500クローナ紙幣とともに、1年後の2016年10月より導入される。10クローナ硬貨のみ変わらず、現行のまま。
新紙幣のデザインはコンペを通じて選ばれたという経緯がある。アーティストやデザイナー、建築家など、46名の応募があり、最終的に絞られた8名の中から、Goran Osterlund氏の「Kulturresan (Cultural Journey:文化の旅)」に決定。新紙幣の表には肖像、裏には人物ゆかりの地域と美しい風景が記されている。
20クローナは、アストリッド・リンドグレーン(児童文学者)とスモーランド地方の風景、50クローナは、エバート・タウベ(作家・ミュージシャン)とブーヒュースレーン地方、100クローナは、グレタ・ガルボ(女優)とストックホルム、200クローナは、イングマール・ベルイマン(映画監督)とゴットランド地方、500クローナは、ビルギット・ニルソン(ソプラノ歌手)とスコーネ地方、そして、1000クローナには、ダグ・ハマーショルド(外交官・第2代国連事務総長)とラップランド地方が描かれている。
ちなみに、現行の20・50・1000クローナ紙幣が使用できるのは、2016年6月30日迄で、100・500クローナ紙幣と、1・2・5クローナ硬貨は、2017年6月30日迄となっている。
「ニルスのふしぎな旅」で知られる作家、セルマ・ラーゲルレーヴに代わり、新しい20クローナに描かれるアストリッド・リンドグレーン。優しげな表情を浮かべるリンドグレーンの隣には、彼女の代表作のひとつ「長くつ下のピッピ」の主人公ピッピが添えられている。
今年は「長くつ下のピッピ」出版70周年の記念の年。リンドグレーンの故郷ヴィンメルビーにあるアストリッド・リンドグレーン・ワールドでは、8月3日から9月27日の間、新紙幣の展示イベントが開催される予定。
アストリッド・リンドグレーン・ワールド
http://www.alv.se/en
スウェーデン中央銀行
http://www.riksbank.se/en/
北欧ニュース編集員
以前から話題になっていたスウェーデンの新しい紙幣。
裏面がまた素敵だなあと思うのですが、人物のゆかりの地域がどのあたりなのか、地図も一緒にデザインされているんですよね。これ、いいアイデアですよね!
旅行客に、「このあたりにも行ってみたいなぁ」と思わせる良いアピールになりそう!
ちなみに、ノルウェーも2017年から紙幣が新しいデザインに。非常に斬新なデザインということで、こちらも楽しみですね!
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