photo by Pernille Klemp |
日本とデンマークが友好条約を結んでから2017年で150周年を迎えるにあたり、デンマーク・デザイン・ミュージアムは、在デンマーク日本大使館と150周年記念イベントを計画しているという。その一環として、同ミュージアムにて、特別展「Learning from Japan~デンマークのデザインが日本文化から学んだ事~」が、この秋10月8日より開催されている。
「Learning from Japan」では、日本の伝統と文化に影響を受けたデンマークの歴代デザイナーやアーティストの作品を数多く披露。未発表を含む400点余の作品が展示されているという。建築、陶芸、グラフィックといったジャンル別に、デンマークのデザインが日本からどのような影響を受けてきたかがわかる展示になっている。
同展のキュレーターを務めるのは、「Influences from Japan in Danish Art and Design 1870-2010」の著者で歴史家のミリアム・ゲルファー=ヤーンセン博士。彼女によると、日本の意匠や技法はデンマークの工芸家に刺激を与えており、「デンマークが20世紀にデザイン王国として栄える前兆ともなったモダニズムに大きな影響を与えた」と言う。
建築、家具、照明、インテリア、ファッションにいたるまで、日本の伝統工芸から学び、ものづくりの工程や材料選びにも多くの影響を受けたというデンマークデザイン。
特に、デンマークの陶芸家は、日本から釉薬や手捻りの技法を学んでおり、同展ではこれらの陶芸コレクションも展示されている。
限られた資源を効率よく、無駄なく使おうとする日本とデンマーク。両国に共通するものづくりの歴史的背景に触れつつ、二国間にある深いつながりを感じることができる特別展「Learning from Japan」は、2017年12月31日まで開催中。
デンマーク・デザイン・ミュージアムは今年で125周年!
http://designmuseum.dk/en
北欧ニュース編集員
先日、北欧区がインタビューさせていただいた北欧最大のインテリア誌『BO BEDRE』のエリック編集長もまた、「ものすごく日本から影響を受けている」を連呼されていました。
えっ?そこまで??とちょっと驚いてしまったのですが、デンマークのルイジアナ美術館では現在、草間弥生による「Yayoi Kusama IN INFINITY」が開催されています。(2016年1月24日迄)この展覧会も大絶賛だったエリック編集長。常に最新の北欧・デンマークデザインを追い続ける彼が言うのですから、「日本熱」は間違いないでしょう。
デンマークデザインのルーツを辿ってみたら、そこには日本があった!
長期開催なので、デンマークに行かれる際にはぜひ訪れてみてはいかがでしょう?
▼参考記事
『 【特集】北欧最大のインテリア誌『BO BEDRE』編集長来日トーク&独占インタビュー!』