ノーベル賞授賞式、ストックホルムとオスロで華やかに幕
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12月6日から一週間、ストックホルムは「ノーベルウィーク」ということで、今年のノーベル賞受賞者たちが集結。10日には世界中の注目が集まるノーベル賞授賞式と晩餐会が行われ、12日のノーベル財団の訪問によりノーベルウィークは華やかに幕を閉じた。
受賞者たちは6日よりノーベルミュージアムに集まり、記者会見や講演を実施。セレモニーや晩餐会に向けてのリハーサルなども執り行われた模様。10日ストックホルムでは、物理学、化学、生理学・医学、文学、経済学の分野のノーベル賞受賞者らに、スウェーデンのカール16世グスタフ国王よりメダルやディプロマが授与された。
また、ノルウェー・オスロで催されたノーベル平和賞授賞式は、ハーラル5世ノルウェー国王立会いの下、ノーベル賞委員会の委員長より平和賞が授与。受賞者による講演はストックホルムではセレモニーの前に行われ、平和賞の受賞者はセレモニー当日に行う。
2015年は、Arthur B. McDonald氏とともに物理学賞を受賞した東京大宇宙線研究所長の梶田隆章氏、さらに、William C. Campbell氏とYouyou Tu氏とともに生理学・医学賞を受賞した北里大特別栄誉教授の大村智氏の2人の日本人がセレモニーと晩餐会に出席。ストックホルム市庁舎での晩餐会で、梶田氏はソフィア妃を、大村氏はスウェーデンのロベーン首相夫人をエスコートして入場した。
毎年晩餐会に登場する美しい料理にも熱い視線が集まる。今年はSayan Isaksson料理長のもと、ブラウンバターと魚卵が添えられたイシビラメとホタテの前菜からスタートし、メインはキノコとセロリとリンゴで包んで焼いた仔牛のロースト、コーヒーとアーモンド風味の桜という愛らしいデザートが並んだ。
＜2015年ノーベル賞受賞者＞
●Nobel Prize in Physics（物理学）
Takaaki Kajita/Arthur B. McDonald
●Nobel Prize in Chemistry（化学）
Tomas Lindahl/Paul Modrich/Aziz Sancar
●Nobel Prize in Physiology or Medicine（生理学・医学）
William C. Campbell/Satoshi Omura/Youyou Tu
●Nobel Prize in Literature（文学）
Svetlana Alexievich
●Prize in Economic Sciences（経済学）
Angus Deaton
●Nobel Peace Prize（平和賞）
National Dialogue Quartet
ノーベル賞公式ホームページ
http://www.nobelprize.org/
北欧ニュース編集員
講演でも終始にこやかにお話されていた梶田さん。奥様がグスタフ国王の席の隣になられたそうですが、この席次はどんな風に決まるのでしょうか。ドキドキしますね。
お着物もとても素敵で美しかったです。
（画像は、ノーベルディナーのメインディッシュとデザート）
