2016/05/24 今日は「フィンランド・デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

北欧の巨匠による名作家具も展示!ヴィトラショウデポ6月オープン


(c)Vitra Design Museum, Julien Lanoo


(c)Vitra Design Museum, Julien Lanoo

スイスを本社とする家具メーカー「ヴィトラ社」の、通称「ヴィトラ・キャンパス」と呼ばれる広大な敷地内に、バーゼルを拠点とする世界的に有名な2人の建築ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンによる新しい建築「ヴィトラショウデポ(Vitra Schaudepot)」が、6月3日にオープンする。

約7000点以上もの家具や照明、数々のアーカイブ、アルネ・ヤコブセン、アルヴァ・アアルト、ヴァーナー・パントン、エーロ・サーリネンといった著名デザイナーや建築家の名作を所蔵するヴィトラ・デザイン・ミュージアム。そのコレクションは、世界のデザイン家具の中で最も重要なものと認識されている。

1989年にフランク・ゲーリーによって建てられたこのミュージアムは、元々世界の名作コレクションを展示する場となる予定だったが、現在はコレクションの展示ではなく、企画展のスペースとして利用されている。今回設計された「ヴィトラショウデポ」が、コレクションの常設展示の場となる予定。

「ヴィトラショウデポ」の目玉は、1800年から現在にいたるまでのコレクションから厳選された約400点のアイテムの展示。初期の曲げ木の家具や、ル・コルビュジエ、アルヴァ・アアルトといったモダニズムの巨匠たちによるデザインだけでなく、カラフルなプラスチック家具や、3Dプリンターで製作されたデザインもあるという。

「ヴィトラショウデポ」の1階には、北欧やイタリアなどのデザイン、照明、チャールズ&レイ・イームズの名作などに焦点を当てたコレクションが展示される。

ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの膨大なコレクションから厳選した、主要展示品を公開する重要な役割を担う「ヴィトラショウデポ」。家具コレクションの常設展示、そしてその研究機関としては、世界で最も大規模な施設の一つになる。

また、常設展だけでなく、年間3つの展覧会の実施も計画されている。
新しいカフェやショップも併設される予定。北欧デザイン、北欧建築好きにはたまらない、巨匠の貴重なコレクションに出会える場所となる。


Vitra Design Museum
http://www.design-museum.de/en/information.html

Schaudepot
http://www.design-museum.de/en/exhibitions/detailseiten/schaudepot.html


北欧ニュース編集員


倉俣史朗氏、吉岡徳仁氏といった日本のデザイナーの作品もあるそうですよ!
ドイツ・スイス・フランスにまたがるヴィトラ・キャンパス。
デザインめぐりの旅に、ぜひ加えたい場所ですね。

昨秋、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムのディレクターであるマーク・ゼンツナー氏が来日しました。
「スイスに住んでいるけど、フランスを抜けてドイツまで通勤しているよ」というゼンツナー氏。
ヴィトラ・デザイン・ミュージアムはなんと、フランス・スイス・ドイツの3国までそれぞれ約1kmというユニークな場所に位置しているんだそう!

ゼンツナー氏来日トークの模様もあわせてご覧になってみてくださいね。

【特集】マーク・ゼンツナー氏来日トークイベント @ヴィトラ&アルテック オフィス・ショールーム

このページの先頭へ