ポートレイト (c)Gustavsbergs Porslinsmuseum/Varmdo kommun コーヒーカップ「スピサ リブ」(1955) (c)Nationalmuseum テキスタイル「Pottery」初期のスケッチ (c)Gustavsbergs Porslinsmuseum/Varmdo kommun |
スウェーデン・ウメオ生まれの陶芸家であり、ガラスデザイナー、テキスタイルデザイナー、インタストリアルデザイナー、画家、イラストレーター、教授など、多方面でマルチな才能を開花させたスティグ・リンドベリ(1916-1982)。日本でもファンの多いリンドベリが、今年生誕100周年を迎える。
今年5月28日、グスタフスベリ陶磁器博物館にて、生誕100周年を記念したリンドベリの回顧展「Stig Lindberg 100」がスタート。この世を去る1982年4月7日までの間にリンドベリが手がけたものは数知れず。回顧展では、リンドベリのこれまでの作品や功績を、さまざまな角度から紹介する。
現在でも色あせず愛されるカップ&ソーサーといったテーブルウェアから、ガラスや彫刻のオリジナルアートピース、スケッチ、七宝作品、病院などで手がけたパブリックアート。
さらには、スウェーデンの老舗デパートであるNKのテキスタイル部門と一緒に作ったという40種類以上におよぶテキスタイルなど、平面から立体、キッッチンアイテムからインテリアにいたるまで、多岐にわたるデザイン分野での作品が披露されている。
グスタフスベリ (Gustavsberg)社とは、1825年創業のスウェーデンの老舗陶磁器メーカー。多くの時間をグスタフスベリで過ごし、数々の名品を生んだリンドベリは、ユニークでモダン、遊び心あふれるモチーフで人々を魅了。スウェーデンの国民的スターである。
回顧展「Stig Lindberg 100」は、グスタフスベリ陶磁器博物館にて、9月11日(日)まで開催中。今秋より巡回も計画されているという。
北欧ニュース編集員
北欧好きな方なら、小さな葉っぱのグラフィックがずらりと並んだ「ベルサ」のテーブルウェアシリーズや、コーヒーカップ「スピサ リブ」、プラムが並ぶ「プルーヌス」など、知らなくとも、一度はチラっと見たことがあるのではないでしょうか。どこか愛嬌のある絵柄は、リンドベリが手がけたものです。
今でも色あせず、それどころか、ますます生き生きとしていて新鮮。会期中にスウェーデンへ行かれる方は、リンドベリの貴重なスケッチや作品が集まった回顧展に足を伸ばしてみてはいかがでしょう。