2016/06/14 今日は「スウェーデン・フィンランド・デンマーク・ノルウェー・アイスランド」よりこんなニュースが届きました!

北欧諸国は?世界の格差広がる「世界平和度指数2016」

独立系国際的シンクタンク「経済平和研究所(IEP)」により、今年も「世界平和度指数(Global Peace Index)」が発表された。現在進行している国内・国際紛争や社会の安全や保安、軍事化の度合いなどを23の指標で評価。世界平和度指数は、それら23項目を数値化したもので、数値が低いほど平和度が高い。

対象国163ヶ国中、北欧5ヶ国では、アイスランドが不動のトップをキープ。
デンマークは今年も2位となり、この北欧ワンツーは毎年常連となりつつある。

続いてフィンランドが昨年の8位から11位に順位を落としたものの、北欧3位の座を死守。
スウェーデンは13位から14位、ノルウェーは21位から17位となり、北欧5ヶ国はトップ20入りを果たした。(日本は9位)

IEPの調査によると、世界の81の国で改善が見られたものの、79の国で悪化。これは、前年よりも速いスピードで平和が衰退したことを意味するという。そんな中、歴史的高レベルの平和度指数を記録している国もあり、平和である国とそうでない国との格差がますます拡大している。

今年、最も平和でない国となったのは昨年に続きシリアで、南スーダン、イラク、アフガニスタン、ソマリアが続いた。パナマ、タイ、スリランカが平和に向けて最も改善を示した一方で、イエメン、ウクライナ、トルコに関しては平和の維持に最も苦しんだ国々だった。

また、北欧でも話題となっている難民や強制移住者問題。その数が、この10年間に激増したことも挙げられ、その数は2007年から2016年の間に約6千万人に倍増。これは世界人口の1%近くに相当する。

世界平和度指数は、濃い緑、薄緑、黄、橙、濃い赤で色分けされており、濃い緑が最も平和な国で、濃い赤が最も平和から遠い国であることを示している。


世界平和度指数2016(163ヶ国中)
1位:アイスランド
2位:デンマーク
3位:オーストリア
4位:ニュージーランド
5位:ポルトガル
6位:チェコ
7位:スイス
8位:カナダ
9位:日本
10位:スロベニア
11位:フィンランド
12位:アイルランド
13位:ブータン
14位:スウェーデン
15位:オーストラリア
16位:ドイツ
17位:ノルウェー
18位:ベルギー
19位:ハンガリー
20位:シンガポール


世界平和度指数2016
http://www.visionofhumanity.org/#/page/indexes/global-peace-index


北欧ニュース編集員


今回の調査対象は163の国と地域。23の指標で評価し、それを数値化したものが世界平和度指数です。
数値の低いほうが平和度が高いということになります。

たとえば、国で紛争などは起こっていなくても、武器を輸出しているとか、近隣国からの緊張が続いているなど、そういった要素があると指数は高くなり、平和度は低くなるというわけです。
平和度指数は、犯罪率など、治安の良し悪しを示すものではないそうです。

それにしても、内戦やテロなどで住むところが危険にさらされた難民が世界人口の約1%にものぼる数に・・・非常にショッキングな数字ですね。。

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