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10月11日の「国際ガールズ・デー」に、セーブ・ザ・チルドレンから報告書「Every Last Girl」がリリースされた。その中に、女の子にとって優しく、より良い環境であるかどうかを示す、144ヶ国を対象とした「Girls’ Opportunity Index」がランキング形式で紹介されている。
ランキングは、児童婚率の高さ、思春期不妊治療率の高さ、妊産婦死亡率の高さ、女性国会議員数が男性と比較してどうなのか、高等教育が受けられているかどうかという5つの項目を数値化したもので、数字が多ければ多いほど、ランキングが低くなり、その国は女の子にとって、“より良い環境とはいえない”という意味になる。
北欧からはアイスランドを除く4ヶ国が報告されており、スウェーデンが堂々1位を獲得。
女の子にやさしい環境として、もっとも良いと評価された。2位はフィンランド、3位はノルウェー、デンマークは6位にランクイン。4位はオランダ、5位はベルギーと、北欧をはじめとするヨーロッパ勢が独占。
35位の日本は、「女性国会議員の数」の項目のみが際立っており、15位の英国や19位のカナダといった先進国も同じく、男性と比較して女性議員率が低いという結果が足を引っ張る形となった。
アメリカでは女性議員が全体の約19%、英国では約29%。男女平等の意識が高いスウェーデンでは約45%が女性議員。対象国の中でトップはルワンダで、約64%が女性議員である。
「Girls’ Opportunity Index」(2016年10月11日発表)
1位 スウェーデン
2位 フィンランド
3位 ノルウェー
4位 オランダ
5位 ベルギー
6位 デンマーク
7位 スロベニア
8位 ポルトガル
9位 スイス
10位 イタリア
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142位 中央アフリカ共和国
143位 チャド
144位 ニジェール
北欧ニュース編集員
低年齢で結婚させられてしまう「児童婚」が存在する国もあれば、女の子が高い教育を受けられない国、国の大事な物事を決定する場に女性が少ない国。
先進国や発展途上国では、悩みや問題の項目が異なりますが、その「性」だからといって、劣等的立場に追いやられるというのは、どの国も、みんなで考えていくべき問題ですよね。みんな一人ひとりに、平等の機会を。