2016/11/29 今日は「スウェーデン・フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

12月13日は恒例行事「聖ルシア祭」!今年のフィンランドルシアに選ばれたのは?


フィンランドルシア2016に選ばれた
イングリッド・ホルムさん
Photo by Hannes Victorzon

フィンランドには、スウェーデン語を主言語とするスウェーデン系フィンランド人が、全人口のうちの約5.5%存在する。著名なところでは、作曲家ジャン・シベリウスやムーミンの原作者であるトーベ・ヤンソンなどが、スウェーデン系フィンランド人である。

スウェーデン語を主とする社会福祉・医療系NGO団体「Folkhalsan」が行う恒例行事の中に、クリスマス直前に行われるスウェーデンの伝統文化「聖ルシア祭」がある。
聖ルシア祭はスウェーデンはもちろんのこと、フィンランドでも大きな行事の一つとなっている。

毎年12月13日に開催され、11月から盛り上がりを見せるのが、今年の顔を決める「ルシアコンテスト」。10代後半から20代前半の10人の候補者のうち、今年は18歳のイングリッド・ホルムさんが選ばれた。

イングリッドさんは、2016年のルシアとなった知らせを受け、自分が選ばれることを強く願いつつも、それが現実となり、驚きを隠せなかった様子。「ルシアは、人と人を結びつける伝統であり、これからもこの伝統をしっかりと守っていく必要がある」と、早速ルシアとしての大きな役割を受け止めていたイングリッドさん。

フィンランドルシアの選出は1950年から行われており、選ばれたルシアは、ルシアの聖歌隊、病院、老人ホームなど、光と喜びのシンボルとして約100もの施設を訪問。また、様々な理由で生活が困難な家族を支援するための資金を集めるという大きな役目があるという。

12月から1月は大忙しのルシア。12月11日の11時からはルシアマーケット、13日の17時からはヘルシンキ大聖堂での戴冠式、その後18時よりヘルシンキ中心部を行列で練り歩くパレードが予定されている。


北欧ニュース編集員


毎年北欧区でもすっかり楽しみとなっているルシアコンテスト。(今回は予想が的中!)
イングリッドさん、がんばってください!
これも毎年恒例ですが、スウェーデンでは聖ルシア祭に、「ルッセカット(LusseKatt)」というS字型をしたレーズン入りのサフランパンをいただきます。手作りがやはり一番美味しいそうですよ。
最近では日本でもレシピサイトに掲載されていたりするので、ぜひトライしてみては?

▼2015年のニュースもご参考に!
クリスマス直前のお祭り「聖ルシア祭」、今年の「ルシア」は誰に?

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