2016/12/13 今日は「スウェーデン・フィンランド・デンマーク・ノルウェー・アイスランド」よりこんなニュースが届きました!

北欧諸国の最新結果は?日本は?OECD世界学力調査PISA

3年に1度行われるOECD世界学力調査「PISA」。世界72の国と地域の15歳の生徒約54万人を対象に、科学、読解力、数学、共同作業による問題解決の能力をテストしたもの。

12月上旬、最新となるPISA2015調査結果が発表となり、今回は、現在の経済社会で重要性が高まっている「科学的リテラシー」に焦点が当てられた。

学校制度の質や公平性、効率を評価するOECDのPISA調査の最新結果によると、最も成績がよかったのはシンガポール。OECD加盟国で最も成績が良かったのは、日本、エストニア、フィンランド、カナダだった。

カナダ、デンマーク、エストニア、香港(中国)、マカオ(中国)もまた、全体的に成績が良く、教育成果の公平性も高くなっているという。今回、公平性に関しては、多くの国で改善が見られた模様。グリア事務総長は、「教育の公平性を高めることは、社会的公正の問題であると同時に、経済成長を刺激し、社会の団結を促進するものである」と述べている。

北欧諸国で見てみると、「科学」ではフィンランドが5位でトップ。デンマークが20位、ノルウェー23位、スウェーデン27位、アイスランド37位(日本は2位)。

また、「読解力」では、フィンランドが4位、ノルウェー9位、スウェーデン17位、デンマーク18位、アイスランド35位(日本8位)。

「科学」も「読解力」でもフィンランドが安定の上位に位置しているが、「数学」では、デンマークが12位で北欧トップ。フィンランドは13位、ノルウェー19位、スウェーデン24位、アイスランド31位(日本5位)。

「科学」では、フィンランドが2006年に1位、2009年は2位を獲得。また、「読解力」でも2006年と2009年にフィンランドは連続で1位となり、「数学」でも、2006年と2009年は連続で2位を獲得し、フィンランドの教育レベルの高さに世界中の注目が集まった。

また、「科学」における男女差は、「読解力」と「数学」に比べると小さいものの、科学の成績上位者に占める割合は、女子より男子のほうが高い。しかし、フィンランドのみ女子のほうが高いという結果が出ている。

4人に1人の生徒が、「科学」に関わる仕事に就きたいと答え、女子は主に医療分野、男子はICTの専門家や科学者、エンジニアになりたいと回答したとのこと。

PISA2015上位トップ5(2016年12月発表)

<科学>
1.シンガポール
2.日本
3.エストニア
4.台湾
5.フィンランド

<読解力>
1.シンガポール
2.香港
3.カナダ
4.フィンランド
5.アイルランド

<数学>
1.シンガポール
2.香港
3.マカオ
4.台湾
5.日本


北欧ニュース編集員


学力レベルの目安として、毎回結果が話題となるPISA。北欧全体ではフィンランドが飛び出ている感がありますが、数学ではデンマークが健闘。隣国エストニアも科学3位、読解力6位、数学9位と全体的に高く、興味深いです。

アジアは日本をはじめ、香港、上海、台湾など非常に好成績なのですが、それにしても、シンガポールが圧勝ですね!着実にレベルを上げてきています。

<お知らせ>
2017年1月14日~3月20日まで、福岡市博物館で開催されるフィンランド独立100周年記念「フィンランド・デザイン展」の招待券をプレゼント!(※締切は12/20正午)

▼詳細&応募方法はこちら

▼「フィンランド・デザイン展」とは?
【展覧会】全国5会場を巡回!フィンランド独立100周年記念「フィンランド・デザイン展」

このページの先頭へ