2017/01/24 今日は「デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

日本美術の影響を感じる北欧アーティストの絵画展、デンマークで開催中


L.A. Ring
「At the French Windows. The Artist’s Wife」
1897 Oil on canvas 198,5 x 153,2 cm
Statens Museum for Kunst, c SMK Photo


Frida Hansen
「Poppy,sketch for fabric」
1898 Gouache on paper 99 x 66 cm
The National Museum, Oslo, photo: Therese Husby


Albert Edelfelt
「Virginie」
1883 Oil on canvas 73,5 x 92,5 cm
Arla Cederberg Collection,
Joensuu Art Museum, photo: Hyttinen, Kari

2017年は、日本・デンマーク外交関係樹立150周年ということで、デンマークでも日本に着目した行事が予定されている。その中で、1月19日より、デンマークのNational Gallery of Denmark (SMK)にて、展覧会「Japanomania in the North 1875-1918」が開催されている。

かつて長らく閉ざされていた日本文化がヨーロッパに上陸したとき、それらは北欧の美術にどのような影響を及ぼしたのか。19世紀後半から20世紀初頭までの、デンマーク、ノルウェー、フィンランドのアーティストの絵画にスポットを当て、展示紹介されている。

SMK所蔵コレクションのうち最も好まれ、人気の作品の一つが、デンマーク画家、Laurits Andersen Ring(L.A. Ring)の「The Artist’s Wife」。
庭はデンマーク風であっても、花が咲きほこる枝ぶりや、禅を思わせる静寂の中にたたずむ女性の、その一瞬をとらえた描写に、日本の美術の影響を匂わせる作品となっている。

クロード・モネやフィンセント・ファン・ゴッホだけでなく、ノルウェーのエドヴァルド・ムンク、デンマークのヴィルヘルム・ハンマースホイ、アンナ・アンカー、L.A. Ring、フィンランドのAlbert Edelfeltといった北欧出身のアーティストもまた日本から強く影響を受けており、展覧会では彼らの作品も披露されている。

フランスやイギリスに比べると、北欧諸国にはやや遅れて到着した“ジャポニスム”。
北欧のアーティストに、特に大きな影響を与えたのは日本の「木版」だったという。

展覧会「Japanomania in the North 1875-1918」は、ヘルシンキ、オスロ、コペンハーゲン各国のギャラリーの協力により実現。

日本の影響を受けた北欧アーティストによる絵画展がデンマークで披露されるのは、今回が初めてとのこと。SMKでは4月23日まで開催中。

National Gallery of Denmark (SMK)
http://www.smk.dk/en/

 

 

 

 

 


北欧ニュース編集員


陶芸や家具といったプロダクトデザインなどにも日本の影響が見られるという北欧ですが、やはり絵画にも影響を及ぼしていたんですねー。(葛飾北斎などは有名ですよね)
もし会期中にデンマークに行くよ!という方はぜひ、デンマーク・ナショナル・ギャラリー(SMK)へ!
彼らは日本の芸術をどのように解釈して表現しているのか。
細部にも注目して、北欧の画家目線で描かれた作品を楽しんでみてはいかがでしょう。


▼参考記事
日本の伝統文化なくしてデンマークデザインは語れない!?特別展開催中(2015/10/20)
http://www.hokuwalk.com/Topic/page/page_id/022015102000015001/
日本国内でもイベント多数開催!2017年は日本・デンマーク外交関係樹立150周年
http://ameblo.jp/hokuwalk/entry-12237126345.html

このページの先頭へ