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20世紀のデザイン界を代表する、フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルト。
スカンジナビアン・デザインのパイオニアであり、彼のアプローチや表現は、いつの時代の暮らしにもフィットし、「パイミオのサナトリウム」や「ヴィープリ図書館」、「アアルト・ベース」に「スツール60」など、彼が生み出したデザインは今でもなお、世界中の人々を魅了し続けている。
1月26日より、ユトランド半島の北部に位置するデンマーク第4の都市、オールボーにあるオールボー近代美術館(Kunsten Museum of Modern Art)にて、アルヴァ・アアルトの大規模な回顧展「Alvar Aalto - Second Nature」が開催されている。
アルネ・ヤコブセンやフィン・ユールといった有名なデザイナーを輩出しているデンマーク。
デンマークでも、アアルトはもちろん広く知られており、特に、オールボー近代美術館とは深い縁がある。
オールボー近代美術館は、アアルトがデザインした建築物で、1972年に完成。
後妻にあたるエリッサ・アアルトとデンマークの建築家ジャン=ジャック・バルエルと協同で造られた。フィンランド国外でアアルトが手がけた唯一の美術館で、館内の大理石の床や銅製のモダンな照明、ドアノブなど、細部にわたるところもアアルトがデザインした。
美術館は改装を経て、2016年1月に再開。改装工事は、元の構造を最大限尊重して行われたという。
展覧会「Alvar Aalto - Second Nature」は、建築物や家具、ガラスなど膨大な数の作品を生み出したアアルトの初期からの作品を振り返るだけでなく、他のアーティストたちとの交流なども知ることができ、彼の人生や表情をより深く読み取れる内容となっている。
オールボー近代美術館での「Alvar Aalto - Second Nature」は、4月17日まで。
北欧ニュース編集員
オールボー近代美術館の改装は昨年終了したばかり。アアルトゆかりということで「Cafe Aalto」というカフェもできたようです。
ノルウェーのロイヤルファミリーにも料理を提供した経験があり、オーフスのミシュラン星付きレストラン「Frederikshoj」のシェフも務めた、Tina Jacobsenによる料理が楽しめるそうです♪
アアルトデザインの建築物でのアアルト回顧展。さらには、おいしいスカンジナビア料理まで。
機会がある方はぜひ!
▼2015年に来日したヴィトラのゼンツナー氏が、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムで開催された「Alvar Aalto - Second Nature」展について詳しく解説!ぜひこちらもあわせてご覧ください。
【特集】マーク・ゼンツナー氏来日トークイベント @ヴィトラ&アルテック オフィス・ショールーム
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(2月13日スタート)