2017/06/27 今日は「スウェーデン」よりこんなニュースが届きました!

スウェーデンの紙幣&硬貨、完全移行へ


スウェーデン中央銀行

2015年10月より、少しずつ新しい紙幣や硬貨に移行しているスウェーデン。
旧20、50、1000クローナ紙幣はすでに約1年前の6月30日で無効となっており、旧デザインの100クローナ紙幣と500クローナ紙幣、1・2・5クローナ硬貨がついに、今年6月30日で使用ができなくなる。

あと数日に迫った旧100クローナにプリントされているのは、生物学者のカール・リンナエウス(1707~1778)の肖像。動物の特徴や植物の種についての情報を整理し、現代の自然科学の基礎となる分類システムを作成したことで知られる。

その旧100クローナに代わり、すでに2016年10月3日より流通がスタートした新100クローナに描かれているのは、1920年代から1930年代に活躍したスウェーデン生まれのハリウッド女優の一人、グレタ・ガルボ(1905~1990)。20世紀に活躍した名女優が紙幣として華やかに舞い戻ってきた。
新100クローナ紙幣の裏には、グレタ・ガルボが育ったセーデルマルム地区や、その地域の花である白いスイレンなどが描かれている。

また、スウェーデン王のカール11世(1655~1697)の肖像が描かれている旧500クローナは、新100クローナと同じく、今年6月30日で使用不可となり、2016年10月3日よりすでに流通している新しい500クローナ紙幣に完全に移行される。

新500クローナ紙幣は、1950年代から1980年代頃まで活躍したオペラ歌手のビルギット・ニルソン(1918~2005)が描かれている。来日歴があり、歌声を披露している。裏面には、マルメとコペンハーゲンをつなぐ全長15.9kmのオーレスン橋とともに、のどかな農場で育った彼女のふるさと、スコーネ地方の花「フランスギク(ox-eye daisy)」が添えられている。

ちなみに、すでに無効になった紙幣に関しては、スウェーデン国立銀行(スウェーデン中央銀行)で買い戻してもらえるシステム(有料)もある。合計金額が100クローナ以上の場合のみ、手数料一律100クローナで償還してもらえるとのこと。


▼無効となった紙幣について
http://www.riksbank.se/en/Notes--coins/Banknotes/Redeeming-invalid-banknotes/


▼「北欧ニュース」過去記事:
『新硬貨、いよいよ今年10月から!新紙幣はスウェーデンの重要人物と地理が学べる?!』(2016/9/27)
http://www.hokuwalk.com/Topic/page/page_id/022016092600015001/

『20クローナにリンドグレーンとピッピ!今年10月より新紙幣、来年には新硬貨も!』(2015/7/7)
http://www.hokuwalk.com/Topic/page/page_id/022015070700015001/

 


北欧ニュース編集員


いよいよ6月30日で、旧100クローナと500クローナ紙幣、1・2・5クローナ硬貨が使用できなくなります。
まだお手元にたくさん持っている方は、スウェーデンに飛んで使い切っちゃいましょう!(笑)

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