The Madonna at the National gallery (photo)VisitOSLO/Didrick Stenersen |
ノルウェーを代表する画家、エドヴァルド・ムンクの作品が、ノルウェーのガーデモエン空港(オスロ空港)で見られるようになるという。先週、空港を運営するAvinor社より、ムンク美術館と空港による新しいコラボレーションが発表された。
ムンク美術館とAvinor社は、ムンクの作品展示に関して10年契約を結んでおり、ノルウェー最大のガーデモエン空港での展示は、空港の芸術プログラムの一環として実施される。
作品は一年に一度入れ替えられる予定で、まずはじめに展示される作品は、ムンクによる1905年の作品「Hode ved Hode(Head by Head)」。女性と男性が寄り添う作品で、女性は目を閉じて男性に体を委ねているものの、男性の視線はどこか別を見つめているという、さまざまな心情と状況が読み取れそうな1枚。空港の新しい国際ターミナルの特別展示スペースに設置される予定。
世界各国からオスロを訪れる人、トランスファーで立ち寄る多くの人を迎えるノルウェーの玄関口で、本国が誇るアーティストの作品を披露するという試みは、ガーデモエン空港としても、ムンク美術館としても非常に新しいことだという。
ムンクの世界観に一瞬でも浸ることのできる貴重な機会。「叫び」や「マドンナ」といった世界的に有名な作品以外にも触れることができるかもしれない。
ムンク作品の展示は、今年12月より開始予定。
北欧ニュース編集員
画像はイメージで、ムンクの代表作の一つ、「マドンナ」。ナショナルギャラリーに展示されているものです。
どんな作品が展示されるのかはお楽しみで、この「マドンナ」も空港にお目見えするのかはわかりませんが、人々の心の内側を巧み切り取って描いたムンク。12月以降、オスロ空港へ降り立つ方はぜひチェックを!
(来秋、日本でも大規模なムンク展が開催されるという情報もあります!)