Finnish nature commemorative coin 10euro (c)Mint of Finland |
フィンランド独立100周年を記念して、世界各国でイベントが行われているほか、記念グッズも各フィンランドブランドから続々と登場している。
そんな中、記念硬貨もいくつか発表されており、100ユーロ金貨などはすでに完売。
コレクターの間で人気を誇っている。現在は、フィンランドの歴代大統領をあしらった記念硬貨や、フィンランド・タンゴの記念硬貨なども発行され、注目を浴びている。
美しいデザインで目を引いたのが、9月中旬にリリースされた記念硬貨。フィンランドの自然を取り上げた硬貨で、このコインもまた、フィンランド独立100周年を記念するものとして発行されている。
ヘルシンキ南方にあるハルマヤ島の灯台の上に浮かぶ満月。それを止まり木からじっと見つめ、佇むカラスの様子が描かれており、静寂を感じるデザイン。カラスは、常に新しい状況に柔軟に対応していく賢い鳥。現代のフィンランド人の性格を象徴しているものだと解説されている。
デザインは、写真コンテスト「ネイチャー・フォトグラフ・オブ・ザ・イヤー」で受賞した、Kari Auvinen氏のショットが採用された。
月の光を感じる厳かなフィンランドの自然が描かれた10ユーロの銀貨はスペシャルパッケージ入り。最大1万個造幣される予定で、うち100個はナンバーが入っているという。
北欧ニュース編集員
日本ではカラスというと、ちょっと怖いイメージですが、欧州ではカラスは好意的な鳥として、受け入れられていますよね。
木に止まるカラスが満月を見つめる。「静寂」を愛し、「孤独」になる時間を大切にする。
時代の波に、静かに力強く対応していくフィンランドの人々を、こうした記念硬貨として残すというのは、とても素敵だなと感じます。