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ドイツ・ケルンの不動産会社「Homeday」が、家族が最も住みやすい世界の都市をランク付けして発表した。
まず、100組の両親に、「都市部で家族を育てるときに最も重要な要素は何か?」という質問の回答データをもとに、15の項目を作成。たとえば、都市インフラや出産・育児に関する法律が整っているか、医療の質はどうか、幸福度、子供のための活動は活発かどうか、さらには、専門家の認識といった項目も含まれている。
「Best Cities for Families Index 2017」は、これらの項目を10点評価で数値化し、約3万人の子育ての専門家やジャーナリストによってランク付け。家族が住みやすい街ベスト100がリストアップされた。
最もスコアが高かったのは、デンマークのコペンハーゲン。幸福度は10点満点中9.91とハイスコアかつ、親や専門家ともに9.50以上と全体的に評価が高く、見事総合1位を獲得。
続く2位は、ノルウェーのオスロ。幸福度はコペンハーゲンを上回り、全体で唯一の10点満点評価。さらに、空港が子供にフレンドリーであるという項目でも、9.82と高得点。
北欧の街で見ると、スウェーデンのストックホルムが4位に登場。医療制度では唯一の10点満点評価。親や専門家からの評価もともに9.30以上と高評価だった。続く北欧の街は、フィンランドのヘルシンキで14位。全体的な評価は悪くないが失業率の高さが目立つ模様。
出産・育児制度や法律が整っている面では9.90と非常に高い評価を受けている。
アイスランドの首都レイキャヴィークは61位。少々低めなのは、都市部で住居を手に入れるのが困難というところで低いスコアが出ているものの、美味しい空気と騒音のない環境の良さは全体で見ても唯一10点満点評価を獲得している。
ベスト10は下記のとおり。
Best Cities for Families Index 2017(Homeday調べ)
1 コペンハーゲン(デンマーク)8.43
2 オスロ(ノルウェー)8.32
3 チューリッヒ(スイス)8.20
4 ストックホルム(スウェーデン)8.18
5 ハンブルク(ドイツ)8.14
6 バンクーバー(カナダ)8.09
7 バーゼル(スイス)8.04
8 トロント(カナダ)8.01
9 シュトゥットガルト(ドイツ)7.98
10 ミュンヘン(ドイツ)7.96
14 ヘルシンキ(フィンランド)7.75
37 東京(日本)6.85
41 大阪(日本)6.68
61 レイキャヴィーク(アイスランド)5.65
北欧ニュース編集員
大きな都市で家族で住む場合ということですね!北欧の首都、さすがのトップランクイン。
コペンハーゲンとオスロでワンツー獲得ですね。
日本では東京が37位、大阪が41位でした。いずれも都市部では住居が高く、購入しにくいということで、1.82と1.27という低いスコアになっています。教育レベルや治安、都市が子供にフレンドリーであるかどうか、遊ぶ場所などが整っているかどうかという項目はいずれも高い評価を得ています。