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6月24日から7月4日まで、バーレーンのマナマで行われているユネスコ(UNESCO:国連教育科学文化機関)の第42回世界遺産委員会にて、グリーンランド(デンマーク領)にある歴史的サイトが、世界文化遺産として新しく登録されることになった。
登録されたのは、「Aasivissuit-Nipisat, Inuit Hunting Ground between Ice and Sea」。
グリーンランド西部の中心部にあり、北極圏に位置するこの土地には4,200年の歴史が残っているという。
ユネスコによると、この場所は、陸地または海の動物の狩猟の地であり、動物による季節移動を生み出し、気候や航海、医学に繋がる非常に豊かで良い状態で保持された有形・無形文化遺産であると記されている。
大きな冬の家屋やカリブーの狩猟の跡、パエロ・イヌイット(Paleo-Inuit)とイヌイット(Inuit)の文化遺跡が残っており、西のNipisatから東の氷帽(陸地を覆う氷河の塊)近くのAasivissuitにわたり、7つの重要なエリアが含まれている。
およそ80%が氷で覆われている世界最大の北極圏の島、グリーンランド。
「イルリサット・アイスフィヨルド」(世界自然遺産:2004年)や、「クヤータ・グリーンランド:氷帽末端におけるノース人とイヌイットの農業景観」(世界文化遺産:2017年)に続き、グリーンランドで3つ目の世界遺産が誕生した。
そのほか、今年は、イランやインド、韓国、ドイツなどでも新たに世界遺産に登録され、日本でも、長崎・熊本両県の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産のリストに加わった。
北欧ニュース編集員
グリーンランド、3つ目の世界遺産登録おめでとうございます!
登録されたのは、海側から内陸までかなり広大なエリアのようです。
画像は、世界遺産に登録された場所の最も東端にある氷床の近くだそうです。
カンゲルルススアーク(Kangerlussuaq)という町に近く、氷床ハイキングの出発地点として人気だとか。
空港があり、コペンハーゲンからの運行もあるそうですよ。