Rajaportti sauna (C) Visit Tampere |
本場でオーロラ鑑賞やクリスマスの雰囲気を感じてみたいと、「冬」のイメージが定着している北欧。しかし、ここ数年、「夏」に訪れる旅行者の数が伸びているという。
地元の人間に尋ねてみても、北欧は「夏がおすすめ」という声もよく聞かれる。
Visit Finlandによると、昨年の夏には430万人の外国人旅行者がフィンランドを訪問し、宿泊日数は2016年から14%増を記録。夏季期間中のフィンランドへの直行便も今夏は座席数が15%も増加。日本からの旅行者数も2016年から2017年にかけて約8%増えているという。
首都のヘルシンキに留まらず、地方都市部にも興味が広がっている。フィンランド中東部の無数の湖が広がるレイクランドエリア、また、南西部に広がる群島エリアは、沈まない太陽やフィンランドらしい自然を楽しむことができる。ここでは、注目の5都市を紹介してみたい。
●中央フィンランド/ユバスキュラ(Jyväskylä)
建築家アルヴァ・アアルトが多くの時間を過ごし、最も多くのアアルト作品が残る街。
また、ユネスコ世界遺産に登録された古い教会も。中央フィンランドは、2015年に「サウナ・リージョン・オブ・ザ・ワールド」を宣言。9月28日にはワールド・サウナ・フォーラムが開催され、世界中からサウナ関係者などが集まるという。
(ヘルシンキからユバスキュラまで電車で約3時間30分)
●ラハティ(Lahti)
ノルディックスキーの国際大会や有名F1ドライバー、バルテリ・ボッタスとともにデュアスロン大会を開催するなど、スポーツの街として知られる。2000年に完成した作曲家ジャン・シベリウスの名前を冠したシベリウスホール(Sibelius Hall)は、ラハティ港のすぐそばにあり、美しい眺めを楽しむことができる。
(ヘルシンキからラハティまで電車で約1時間)
●ハメーンリンナ(Hämeenlinna)
作曲家ジャン・シベリウスの生家がある場所。赤レンガが印象的なハメ城があり、8月15日~19日にはハメ中世フェスティバルが開かれる。期間中はマーケットが開かれ、中世音楽のコンサートや剣と盾による格闘ショーを見ることができる。ハメーンリンナから電車で約15分のところには、イッタラのガラス工場やイッタラガラス博物館がある。
(ヘルシンキからハメーンリンナまで電車で約1時間30分)
●タンペレ(Tampere)
フィンランド最古のサウナと最新のサウナを楽しむことができる街。1906年開業のフィンランド最古の公衆サウナ「ラヤポルティサウナ」は、古き良きフィンランドのサウナ文化を感じることができる。また、サウナとレストランが併設された新しいデザインサウナ「クーマ」は、2018年6月にオープンしたばかり。
(ヘルシンキからタンペレまで電車で約2時間弱)
●ベンクトシャール島(Bengtskär Island)、オロ島(Örö Fortress Island)
1906年に建てられた石造りの灯台があるベンクトシャール島。1995年に再建され、6月から8月末まで一般に公開。灯台の一部は、カフェ、ホテル、チャペル、博物館などになっており、フィンランドらしい夏の情景を楽しめる。オロ島は、長い間要塞として軍事的に使用されていた島。現在は群島自然公園として、独特の地形や動植物を楽しむことができる。両島には、カスナスからバスまたはフェリーで上陸可能。カスナスまでは、ヘルシンキやトゥルクから出ているArchipelago HopOnのバスを利用するのが便利。
北欧ニュース編集員
タンペレに新しいサウナがオープンしたんですね!
名前は「Sauna Ravintola Kuuma」(サウナ&レストラン「クーマ」)というそうです。
クーマは、フィンランド語で「hot」(熱い/暑い)。「熊」ではないですよー。
(少しは涼しくなっていただけたでしょうか…?!笑)
▼タンペレの新しいサウナスポット「クーマ」
https://saunaravintolakuuma.fi/
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