改装後の内装の様子 Photo by Linn Ahlgren/Nationalmuseum |
ストックホルムにあるスウェーデン国立美術館が5年の改装を経て、ついに来月、リニューアルオープンする。同美術館は、スウェーデン王室が収集したコレクションを中心に、中世後期から20世紀初頭までのヨーロッパの絵画や彫刻、図画、版画、グラフィックアート、工芸品、デザインなど、およそ70万点の作品を所蔵。10月のリニューアルオープン時には、約5,000点が展示披露される。
北イタリアのルネッサンス建築から影響を受けているという約150年前に建てられた美術館は、リニューアルオープンの10月13日より、いくつかの展覧会が企画されている。その中の一つ、「John Singer Sargent展」は、北欧諸国で初めての開催となる。
アメリカ国籍を持ち、イタリアで生まれ、フランスで教育を受け、人生の大半をイギリスで過ごしたSargent。スウェーデンではまだ知名度が低いものの、19世紀後半から20世紀前半に活躍した重要なアーティストの一人として国際的に認められている画家。主に上流階級の人々を描く肖像画家として知られている。
また、改装に合わせて、館内のレストランも一新。ヘッドシェフは、ソルナの人気カジュアルレストラン「Restaurang Asplund」とストックホルムにあるスカンジナビア料理を提供する「Långbro Värdshus」の経営者で、これまでに数々のミシュランレストランを率いてきたFredrik Eriksson氏が務める。
ちなみに、スウェーデン国立美術館は以前、スウェーデンのデザイナー、インゲヤード・ローマンの展覧会が開催された場所。東京国立近代美術館と組む形で、日本・スウェーデン外交関係樹立150周年を記念する行事の一環として、今年9月14日より「インゲヤード・ローマン展」が開催される。
スウェーデン国立美術館
https://www.nationalmuseum.se/
北欧ニュース編集員
長期リノベーション工事を経て、スウェーデン国立美術館がついに10月に再オープン。
街の顔となる名所が帰ってきますね。館内の内装や、レストランも気になります!
改修工事中は、別の場所で一部だけ展示されたこともあったようです。
ちょうど工事中で中に入れなかったと残念な思いをされた方は、ぜひ再訪問を!
▼スウェーデン国立美術館のHPでも、東京で開催されるインゲヤード・ローマン展について触れています。
https://www.nationalmuseum.se/en/utställningar/på-annan-plats/ingegerd-råman
▼【9/14-12/9】スウェーデンの国民的デザイナー日本初の展覧会「インゲヤード・ローマン展」
http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012018071800015001
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