テキスタイル「Anakreon」(C)Svenskt Tenn ヨセフ・フランク (C)Lennart Nilsson |
10月12日より、フィンランド・ヘルシンキのデザインミュージアムにて、ヨセフ・フランクの展覧会が開催される。ヨセフ・フランク(Josef Frank:1885‐1967)は、建築や都市計画からデキスタイルデザインまで幅広く活動し、戦後の北欧デザインに大きなインパクトを残したオーストリア出身の建築家でデザイナーである。
ウィーンのユダヤ人家系で育ったフランクは、およそ50歳の年齢で、1930年代のナチズムの台頭からスウェーデンへと逃亡し移住。このことは彼のデザイン哲学に深く影響を与えたという。
1934年からスウェーデンを代表するテキスタイルブランド「スヴェンスク・テン」のデザインを手がけ、スウェディッシュ・モダンのモデルとなった。
ヨセフ・フランクといえば、植物柄のデザイン。若い頃から植物に強い関心があり、独自の花柄プリントを生み出した。お気に入りは、チューリップ、バラ、勿忘草、デイジー、クロッカス、スズランなど。実際にあるものと空想の花々を組み合わせて描写した。
オーストリアの応用芸術美術館(MAK)が企画した「ヨセフ・フランク展」は、これまでのフランク作品を網羅する最規模の展覧会になるという。オーストリア時代のコレクションから、スウェーデンのスヴェンスク・テン社のアーカイブなども広く紹介される。
「ヨセフ・フランク展」は、デザイン・ミュージアムにて10月12日から来年2019年3月17日まで開催。
北欧ニュース編集員
北欧デザインを象徴する自由でダイナミックながら、品の良さを感じる植物柄は、今日もスウェーデンを代表するデザインですね。そんなヨセフ・フランクの仕事を見ることができる展覧会は日本のファンも駆けつけたくなるのでは?!
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