Photo by Anja Barte Telin |
ストックホルム、ヨーテボリに続くスウェーデン第3の都市マルメに、奇妙な博物館がオープンすることで話題となっている。マルメは、エーレスンド海峡(オーレスン海峡)を結ぶオーレスン・リンク(オーレスン橋)でデンマーク・コペンハーゲンと繋がるスウェーデン最南部のスコーネ地方に位置する都市。
ここに、世界中から「不快」「気持ち悪い」と言われる食べ物80点を集めた「Disgusting Food Museum」が10月31日よりオープン。食べ物は、ほぼ本物が展示されており、においを嗅いだり、実際に口にすることもできるという。
内容は、ペルーの「カエル・スムージー」、イタリア・サルディーニャ地方の虫入りチーズ「カース・マルツゥ」、羊の内臓を羊の胃袋に詰めたスコットランドの伝統料理「ハギス」、果物の王様、タイの「ドリアン」といった、世界を代表するツワモノたち。
もちろん、サメ肉を塩漬けにし、発酵、乾燥させたアイスランドの「ハカール」や、スウェーデンの塩漬けニシンの缶詰「シュールストレミング」、世界一まずい菓子として知られる「サルミアッキ/リコリス」といった、北欧を代表する食べ物もある。日本からは大豆を納豆菌によって発酵させた発酵食品「納豆」も展示されている。
なぜ、わざわざこのような食べ物を並べる展示を考えたのか。
そこには意外と深い目的があった。たとえば、現在の肉の生産は環境的に持続性可能でないものが多いという。将来の安全な食のために、代替案を検討する必要がある。この博物館を体験することにより、食べ物の世界をもっと探究し、何が食べられるもので、何が食べられないものかを考えるきっかけになること。環境的に持続可能な将来の食糧について考え、何が嫌で、何がそうでないことなのかについて、人々の見解を変えることを目指したという。
Disgusting Food Museumは、2018年10月31日(水)から2019年1月27日(日)まで開催。
Disgusting Food Museum
https://disgustingfoodmuseum.com/
北欧ニュース編集員
本日のニュースは少々閲覧注意です。写真は選びましたが(笑)、文字で胸がムカムカしてしまった方、すみません!納豆も展示されていますよー。
清潔感あふれる会場に整然と並べてある食べ物たち。一部はケースでの展示のようですが、オープンに展示されているものも。いろんなにおいが混ざって大変なことになっているのか、どうなのか。怖いもの見たさで、その危険な博物館の扉を開けてしまいそう?!来年1月末までなので、マルメに行かれる方はぜひ。