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かつて北欧の首都の中でも、控えめで目立たないといわれたノルウェーのオスロ。しかし今日では、新しい産業が生まれるなど、活気のある街として世界の注目を浴びている。旅行ガイドブックで知られる「ロンリープラネット」でも、「ベスト・イン・トラベル 2018」に選ばれている。
近代的なビルが建ち並び、フィヨルドから眺めるとまるでバーコードのように見えることから「バーコードシティ」と呼ばれるオスロの臨海地域、ビョルヴィカ。開発が進むこのオスロのウォーターフロントに、2020年、新しいムンク美術館がオープンする。
ムンク美術館は、「叫び」や「マドンナ」など、数々の代表作を生み出したノルウェーを代表する世界的画家の一人、エドヴァルド・ムンクの作品が所蔵される美術館。現在、オペラハウスを海側から見て、右奥あたりに建設中である。オペラハウスは、氷河をイメージしてデザインされた屋根を歩くことができる人々の憩いの場。建築設計事務所スノーヘッタが手がけた。
ムンクのコレクションは、絵画、ドローイング、グラフィック、彫刻、手紙や資料、その他合わせて全部で45000点ほどあるという。2020年にオープンする新ムンク美術館では、これまで一般公開されていなかったものを含む約28000点ものコレクションが公開される予定。
総面積は26313平方メートル、13階建ての建物は、スペイン・マドリードを拠点に世界の建築デザインに携わるEstudio Herrerosが手がけた。13階のうち7階分のフロアに11の展示室がある。また、クラシックコンサートなどのミュージックイベントが出来るスペース、ミュージアムショップやカフェ・レストランも併設。13階の展望スペースは、海が一望できる絶好のロケーション。子供から大人まで楽しくアートに触れることができるアクティビティなども体験できるとのこと。オスロの街の新しいランドマークとなるに違いない。
単一のアーティストに特化した美術館としては世界最大級。新しいムンク美術館は2020年6月オープンの予定。
北欧ニュース編集員
日本でも10月27日より、上野・東京都美術館にて大規模なムンクの回顧展が開催されています。夏のフィヨルドや冬のオーロラといった自慢のノルウェーの大自然はもちろん、通年楽しめるローカルフードや建築、アートといった、首都オスロに点在する魅力を発見しながら巡るのも良いですね!
https://www.visitnorway.asia/jp/
▼ムンク展、2019年1月20日まで開催中!
【1/20迄】名画「叫び」の画家による大回顧展「ムンク展―共鳴する魂の叫び」開催
http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012018071000015001/