国外も海外も、知らない場所へ行くと、楽しみなのがご当地グルメ。ここでは何が美味しいんだろう、どんな食べ物が愛されているんだろうと想像しながらレストランやカフェ、マーケット、地元スーパーなどを探検するのはとてもワクワクするものである。
長寿国としても知られるアイスランド。世界で注目を浴びる健康食でチーズの一種「スキール」が話題となっているが、他にも国民食と呼ばれるものがあるという。それは、50年以上もの間、アイスランドでずっと愛され続けているミルク味の素朴な味わいのFrónのビスケット「Mjólkurkex」だ。
アイスランドの人々の暮らしの一部となっている国民的ビスケットで、まだ歯も生えていないような赤ちゃんにおしゃぶりとして与え、幼稚園や保育園ではおやつとして、学校や職場では軽食として、病院や老人ホームでの間食にもなっているお菓子で、シンプルなミルクビスケットとクリームがサンドされたクリームビスケットがある。
Mjólkurkex(ミルクビスケット)は、冷たい牛乳に浸して食べるのが昔からの定番の食べ方。コーヒーにも合うらしい。また、バターを乗せて食べる人もいるという。バニラクリームを挟んだKremkex(クリームビスケット)もまた40年以上の歴史があり、子供から大人まで人気のあるビスケットである。
その昔、Sæmundur E. Ólafssonというレイキャヴィーク船員組合の組合長をしていた漁船の操縦士がクリームビスケットを大変好んだといい、その操縦士の名前がビスケットのニックネームとなっているという。Frónのビスケットは船員の間でも大変人気があったらしく、Sæmundurは常にビスケットを手に持っていたという逸話がある。ちなみにSæmundurは1939年にFrónビスケット工場のCEOに就任している。
アイスランドの人々の生活の中に変わりなく溶け込んでいるビスケットは、ミルクビスケット5枚とクリームビスケット5枚入りで、アイスランドの景色などがあしらわれたボックス入りのものがあり、Gullfossのスーベニアショップ、Ice wearショップ、スーパーマーケットのHagkaupなどで販売されているという。アイスランドでの旅の思い出を、アイスランド人に長く愛されるビスケットで振り返ってみるのはいかがだろうか。
Frón
http://www.facebook.com/fronkex
北欧ニュース編集員
こちらのビスケットは、アイスランドの定番中の定番ビスケットだそう。赤ちゃんのおしゃぶり代わりというのも凄いですね。アイスランド流で牛乳に浸して、ビスケット1枚にアイスランドを感じてみる。そんな時間もいいですね。アイスランドの人々や伝統文化、壮大な風景を感じるスペシャルボックス入りのビスケットはお土産にぴったり!(ちなみに価格は1200ISK〔約1200円〕だそうです)