Interior from Finn Juhl’s house in Ordrup just outside Copenhagen. Photo by Anna Danielsson/Nationalmuseum Egyptian chair, Finn Juhl, 1949. Ordrupgaard, Copenhagen. Photo by Anders Sune Berg Chieftain chair, Finn Juhl, 1949. Ordrupgaard, Copenhagen. Photo by Anders Sune Berg |
昨秋リニューアルオープンしたスウェーデン国立美術館にて、1940年代から1960年代に活躍したデンマークを代表する建築家で家具デザイナーでもあるフィン・ユールの展覧会「Finn Juhl:Architectural Furniture Designer」が、この春から開催される。
20世紀の北欧家具デザイナーを代表する一人として、日本でも人気の高いフィン・ユール。1942年にフィン・ユール自身がデザインし、装飾したコペンハーゲン郊外のオードロップにある自邸の家具や調度品が展示されるという。
1950年代、アメリカのニューヨークで北欧デザインの代表格としてフィン・ユールの家具が紹介され、1956年から1961年には、スカンジナビアン航空のターミナルや航空機の内装などのデザインを担当。1982年には、コペンハーゲンのデザインミュージアムでフィン・ユールの回顧展が開催された。今日、フィン・ユールのオリジナル家具やその他のアイテムは非常に人気が高く、価値の高いものとなっている。
本展では、フィン・ユール自邸のインテリアを様々なフォーマットの写真で紹介したり、自邸のオリジナル家具や照明器具など約25点が披露されるとのこと。また、テキスタイルアーティストのVibeke Klintや陶芸家のAlev Siesbyeによる手工芸品をはじめ、画家のAsger Jorn、画家のVilhelm Lundström、さらには、彫刻家のErik Thommesenによるアート作品も自邸から運ばれてくるというから、まるでデンマークのフィン・ユール自邸がスウェーデンで再現されるかのよう。
ちなみに、フィン・ユール自邸と彼のオリジナルのインテリアは、2008年の個人寄付により、オードロップゴー美術館のコレクションとなっているが、現在は改装工事のため閉館している。オードロップゴー美術館は、2020年に再オープンの予定。
スウェーデンでフィン・ユールに会える展覧会「Finn Juhl:Architectural Furniture Designer」は、2019年3月14日から9月22日まで、スウェーデン国立美術館にて開催。
北欧ニュース編集員
フィン・ユールの家具は、チーク材やウォルナット材といったダークな色の木材がよく使われていますよね。個人的にとても好きです。日本の落ち着いた雰囲気の家屋にも合いますよね。会期も長いので、この春から秋まで、スウェーデンを訪れる予定のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
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