2019/04/23 今日は「ノルウェー」よりこんなニュースが届きました!

ノルウェー南部に、半分海に沈んだユニークなレストランがオープン


IVAR KVAAL


IVAR KVAAL


Inger Marie Grini/Bo Bedre Norge


Inger Marie Grini/Bo Bedre Norge

ノルウェーのほぼ最南端にあたるLindesnesというところに、建物の半分が海に浸かる姿をしたユニークなレストランが、今年の3月20日にオープンした。店名は「Under」。ノルウェー語で「下(below)」のほかに「不思議(wonder)」という意味があるという。

レストランの床面積は495平方メートル。全長34メートルの一枚岩のような建物が、5メートル下の海底に佇んだ姿が特徴的。傾斜角度は20度。人工魚礁として、海洋環境と統合するよう設計されている。

レストランに入ると、天井の色が、夕焼けのようなピンクから珊瑚色、シーグリーン、ダイニングルームにたどり着く頃には、濃いミッドナイトブルーに変化していくという。また、レストランの大きな窓からは、季節や天候によって変化する海の底の様子を眺めることができる。例えば、寒い冬は海の色がサファイアブルーに。藻が沈む夏のシーズンはエメラルドグリーンへと変化する。

壁・屋根・床はすべて、1930年より続く地元の有名な大工工房「ハムラン」と組み、地元産のノルウェー・オークで作られている。

レストラン「Under」のデザインは、オスロのシンボルマークともいえるオペラハウスを手がけた建築事務所「スノーヘッタ」が担当。創設者で建築家のKjetil Trædal Thorsen氏は、陸と海の間、海底や水中にいることにより、「Under」が新しいものの見方や考え方を提供する場所になるだろうと話している。

ヘッドシェフは、クリスチャンサンで定評あるレストラン「Måltid」のNicolai Ellitsgaardシェフが務め、ミシェランの星付きレストランでの経験を持った国際色豊かな16名からなるチームがキッチンを担う。料理は持続可能な野生のものを大切に、質の高い地元産の食材をベースとしたメニューが提供されるという。

地元食材を使った料理を楽しみつつ、海中に少しの時間おじゃましているという不思議な感覚が味わえるレストラン「Under」。すでに、ノルウェー南部の新しいスポットとして、世界から注目されている。

Under
Bålyveien 50, 4521 Lindesnes, Norway
http://under.no/
http://snohetta.com/

 

 

 

 

 

 

 


北欧ニュース編集員


建物が海に突っ込んでいますよ!(笑)水槽を置くとかではなく、そのまま海、自然の状態を楽しむという贅沢。エンターテインメント性のあるお店ですね。食事をしながら海の中の様子を眺めて癒され、とてもリラックスできそうな空間。季節や時間によって、海の様子が変化したり、光の入り方が違ったり。想像しただけでワクワクします。確実に長居してしまいそう!

※次号配信は、5月14日を予定しています。

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