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世界でも有数の自転車の街として、道路の設備が整うコペンハーゲンに、自転車とは別のエコフレンドリーな交通手段が一つ増えた。それは、電動スクーター(電動キックボード)。新たな選択肢として世界中ですでに注目を集めており、コペンハーゲンでは、今年4月から市内でレンタル電動スクーターのサービスが本格的にスタート。
同じ電動スクーターのレンタルサービスでは、2018年創業のスウェーデンVOI社のほかに、電動自転車や電動スクーターのサービスで世界各地に拡大している米Lime社のレンタル電動スクーターがコペンハーゲンに加わった。Limeの電動スクーター(Lime-S)は、米国の都市を中心に現在ヨーロッパでも急速に拡大中。今月、ヨーロッパの「デジタルマインドセット賞」で、「最も影響のあるスタートアップ企業」に選ばれた。
使い方は、専用アプリから操作するシステム。画面の指示に従って電動スクーターのロックを解除。一回の充電で最大約32キロメートルの距離を行くことができるという。運転スピードは最大で時速約24キロメートル。借りた所へわざわざ返却する必要がなく、利用が終わったら歩道や沿道の邪魔にならないところに駐車し、乗り捨てできるというのも特徴の一つ。充電が少なくなった電動スクーターは各都市にいる“ジューサー”と呼ばれる人たちが回収し、充電を行う。
Lime社のほかにも、こうしたレンタルサービスが世界中に続々と誕生している中で、北欧・スウェーデンでも2018年にVOI社が創業。VOIもまた、ヨーロッパの各都市で勢いよく拡大中。北欧では、スウェーデンのストックホルムをはじめ、ヨーテボリ、マルメ、ルンド、デンマークのコペンハーゲン、ノルウェーのオスロ市内でも見かけることができる。
歩くよりも早く、車よりも小回りが利き、手軽に利用できる電動スクーター。美しい街の風を感じることができる観光にもぴったり。マナーや交通ルールを守り、しっかりとヘルメットをかぶって楽しい街めぐりにしたいものだ。
北欧ニュース編集員
Lime社は2017年、VOI社は2018年創業。欧米で自転車などのレンタルサービスがここ数年、グンと増加していますね。
日本ではとにかく道が狭く人が多いので、街中での利用は難しいかもしれませんが、北欧の街を颯爽と移動……これはぜひやってみたい♪