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アイスランドの首都レイキャヴィークのダウンタウンにある映画館「ビオ・パラディス」が、この春、閉館になるといわれている。
“シネマ・パラダイス”という意味のビオ・パラディスは、映画館「Regnboginn」を引き継ぐ形で2010年9月5日にオープンした。これまでに受賞歴のある外国映画作品の上映のほか、さまざまな国際映画祭を開催。主にヨーロッパ、アイスランド、アメリカのインディペンデント映画、クラシック映画なども上映。スクリーンは4つあり、収容数はそれぞれ、205席、130席、46席、38席。
アイスランドの映画ファンにとって、憩いの場として重要なスポットであり、国内のドキュメンタリー作品や短編映画を上映する唯一の映画館としても愛された。芸術への知識を高めるものとして、子供向けの教育映画プログラムやイベントなども行っていた。
ビオ・パラディス閉館の理由は、家賃。今年の6月30日より賃料がほぼ3倍になるという。
所有者はずっと市場価格より低い賃料で同館を貸し出していたようだが、市場価格に近づけるために、6月30日より賃料を引き上げることを明らかにした模様。
これを受けて、映画館を救うためにレイキャヴィーク市に支援を呼び掛けており、市と協議中とのこと。もし移転を考えるならば費用がかかりすぎるため現実的ではないという。映画館存続には、現在の場所に留まれることが条件。ビオ・パラディスの政府の介入を支持する声も多く上がっているという。
Bíó Paradís(ビオ・パラディス)
https://bioparadis.is/
北欧ニュース編集員
市民の憩いの場、映画だけでなく、芸術の発信地としても重要な場所だというビオ・パラディス。こういうところが無くなるのは寂しいですよね。。存続を願う人々の思いが伝わると良いですね。
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