北欧5カ国の状況は？世界で新型コロナウイルス拡大
 「手をこまめに洗おう」 「袖で咳やくしゃみを」 デンマーク保健局の 感染予防ポスターより |
連日、新型コロナウイルス関連の話題が後を絶たず、北欧5カ国でも感染者が確認されている。感染ルートとしては、2月のスキー休暇、ウィンター休暇のタイミングでの国外旅行。そこで感染した帰国者からの感染が拡大の要因の一つだと考えられている。
各国の感染状況は以下のとおり。（※）
▼アイスランド（3月7日時点）
2月28日に初めての感染者が確認されてから3月7日時点で、感染者が計43人となったアイスランド。北イタリアまたはオーストリアでのスキーから帰国した感染者、またそこからの濃厚接触があった模様。通常通り生活を送ることを奨励しつつも、定期的な手洗いなど衛生面がこれまで以上に重要であると共に、不要不急の公共の集まりを避けるよう促している。
▼デンマーク（3月8日時点）
デンマークでは3月8日時点で、計27人が確認されている。フレデリクセン首相は、3月末まで国内で1000人以上の規模のイベントは中止するか延期するよう会見で発表。政府は、マスク着用よりも、除菌ハンドジェルなどの使用を推奨。
▼スウェーデン（3月8日時点）
スウェーデンでも増加傾向にあり、8日の時点で感染者数は203。その半数以上となる115人がストックホルム在住者。いずれも深刻化したという報告はない模様。定期的な手洗い・うがい・咳エチケットの徹底、消毒液の併用、人混みを避けるなど、基本的な感染予防に努めるよう注意を促している。
▼フィンランド（3月8日時点）
フィンランドでは、2月29日に国内で初めての感染が確認され、8日に計24に上った。フィンランド航空では、新型コロナウイルス感染拡大による乗客数の減少により、3月20日から28日までの国内ならびにヨーロッパへのフライトをキャンセルすることを決定した。
▼ノルウェー（3月8日時点）
ノルウェーでは、陽性と診断されたのが3月7日時点で147人。8日には169人に増え、うちオスロ在住者は35人。感染者の半数がイタリアやオーストリアへの旅行と関連性があるという。感染拡大が継続している地域のリストを、ローマより北の全地域まで広げ、同地域からノルウェーに帰国した人は、帰国後から咳、呼吸器系の問題、発熱がないか注意し、同地域を訪れた医療関係者は、帰国後14日間は職場に近づかないよう注意喚起を求めた。（※3月10日の最新情報：感染者数277人）
※情報は先週末時点のため、ニュース配信時点の数字とは異なる可能性があります。ご了承ください。
北欧ニュース編集員
スウェーデン、ノルウェーで3桁の感染者数がいるのは意外でした。感染しないためにも、基本的な手洗い・うがい・消毒などを行い、落ち着いて生活しましょうと促している北欧諸国。感染者数の増加は見られるものの、重篤化している人は（今書いている時点では）いないようです。
