美術館・博物館が休館中！アートはオンライン・ギャラリーでも楽しめる
 2018年にリニューアルオープンした スウェーデン国立美術館（National Museum） |
北欧では、新型コロナウイルスの国内感染拡大に伴い、主に3月11日から12日あたりに、政府から不要不急の外出の自粛と外出禁止、それに対する罰則などが次々と発表された。換気ができない場に多くの人が集まり、会話を交わしたりするという条件が重なると感染しやすいということで、美術館、博物館などはリスクの高い場所として臨時休館中だ。
フィンランドでは政府のガイドラインに従い、各美術館、博物館が3月17日より閉館中。ヘルシンキ市の文化およびレジャー部門のサービス（図書館、図書館バス、文化センター、美術館、ユースセンター、すべての屋内スポーツ施設）は、3月18日から閉鎖している。
また、デンマークでも政府の発表により、屋内スペースを備えたすべての公共文化機関が閉鎖。スウェーデンでは50人以上の集会が禁止。ノルウェーでも公共の場において、人々は1メートル以上（屋内なら2メートル以上）距離を開け、自宅以外の場所に5人以上で集まってはならないとの対策措置が発表されるなど、保健当局によるガイドラインに基づき閉鎖。アイスランド政府もまた、3月24日から20人以上の集会が禁止され、全ての美術館が閉鎖となっている。
渡航もできず、しばらくは足を運ぶことはできないが、インターネットで美術鑑賞を楽しむことが出来る時代。所蔵作品がオンライン・ギャラリーで公開されているところもあるため、家で楽しんでほしいと勧めている美術館もある。
そんな中、スウェーデンの屋外博物館「スカンセン」は、当局のガイドラインに従いつつ、通常どおり営業中。屋外で公園でもあるスカンセンは、正式な制限には含まれず、通知があるまで通常通り営業する予定とのこと。もし長期間続く場合は今後中止にする可能性があると発表している。
感染拡大のリスクを減らすために、エスカレーターやドアノブ、蛇口など、人が触れることが多い部分は高い頻度で清掃。支払いも現金ではなく、カードで支払ってもらうよう求めている。
＜北欧各施設の臨時休館情報（一部）＞
※3月末時点での情報。最新情報は各施設HPまたはSNSでご確認ください。
▼フィンランド
Ateneum Art Museum（4/30迄）
Museum of Contemporary Art Kiasma（4/30迄）
Sinebrychoff Art Museum（4/30迄）
※絵画、彫刻など、所蔵品が検索できる。
Design Museum Finland（4/13）
Helsinki Art Museum（4/13迄）
Design Museum Arabia（4/13迄）
Design Museum Iittala （4/13迄）
Design Museum Nuutajärvi（今夏は6/23-8/22開館予定）
▼デンマーク
Louisiana Museum of Modern Art(4/13迄)
※アートにまつわる750の動画「ルイジアナ・チャンネル」あり。
Design Museum Denmark(4/13迄)
SMK（National gallery of Denmark）（4/13迄）
※テーマ別、アーティスト別、カラー別などで作品を検索できる。
National Museum of Denmark(4/14迄）
▼スウェーデン
National Museum(再開未定）
※所蔵作品を検索できる。
Modern Museum(Moderna Museet)（4/14迄）
ABBA The Museum（再開未定）
Vasa Museum（再開未定）
Skansen（営業中）
▼ノルウェー
Munch Museum（再開未定）
※ムンク作品のフォトアーカイブあり。
【新】Munch Museum（2020年6月→秋開館）
National Museum（4/13迄）
※所蔵作品を検索できる。
▼アイスランド
National Museum of Iceland（4/13迄）
Reykjavík Art Museum（4/13迄）
※所蔵作品を検索できる。
National Gallery of Iceland（再開未定）
北欧ニュース編集員
4月半ば、または4月末まで休館するところが多く見られますね。日本も都内の美術館・博物館では、先が見通せないということで、休館を延長するところが増えています。
東京都現代美術館（4/13迄）
東京都美術館（4/1迄）
国立西洋美術館（再開未定）
国立新美術館（再開未定）
東京国立近代美術館（再開未定）
国立科学博物館（再開未定）
東京国立博物館（再開未定）
