※画像は「smitte|stop(デンマーク)」 スクリーンショットより |
6月19日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」をリリースした日本。北欧諸国もすでに新型コロナウイルスの感染情報を通知し、接触があった場合に追跡してくれるアプリをリリースしている。
まず、アイスランドですでに利用されている追跡アプリは、「Rakning C-19ルートトラッキング」という位置情報と辿ったルートを追跡するGPSロガーアプリ。感染が確認されると、ルートデータを使用して、接触追跡をサポートするというもの。
https://www.covid.is/app/en
デンマークは、保健省がリリースした、Google/Appleプライバシー保護追跡プロジェクトアプリ「smitte|stop」で接触者を追跡。
https://smittestop.dk/
フィンランドは、感染した可能性のある人を特定して警告する接触追跡アプリ「Ketju」を準備中。必要なユーザー情報は電話番号。Bluetoothを使用したアプリで、5月よりヴァーサ中央病院の限られたスタッフによるテスト期間を経て、6月中のリリースを目指している。
http://ketjusovellus.fi/
スウェーデンは、4月末、ルンド大学の研究者により、国内の感染拡大の様子をマッピングし、新型コロナウイルスの情報を取得できるアプリがリリースされている。名前、個人識別番号、住所、電話番号といった個人データを収集されることなく、アカウント作成の際に必要なのはメールアドレスのみ。位置情報は、ユーザーの身元を保護するために、郵便番号の最初の2桁のみ。GPSデータは収集されず、ユーザーの動きを追跡しないものになっているという。
https://www.covid19app.lu.se/
ノルウェーでは、政府によって「Smittestopp」という接触追跡アプリが開発されたが、6月12日、同国のデータ保護局により、プライバシーの保護が不十分なため一時的に停止。アプリは新しいデータの収集を中止し、これまでに収集された全てのデータを削除することになっている。
https://helsenorge.no/smittestopp
※2020年6月23日時点の情報
北欧ニュース編集員
接触者追跡の際に、個人情報や位置情報などが他の人にわたってしまうのではないかという懸念があるようです。ダウンロードはしたものの、実際に利用したという人は、もしかしたら少ないかもしれませんね。日本がリリースした接触確認アプリ「COCOA」は、Bluetoothを利用し、電話番号や位置情報など、個人が特定される情報は記録されないとのことです。
▼新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」(日本)
COVID-19 Contact-Confirming Application