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2020年のベスト・パスポートは一体どこの国?
パスポート・ランキングとは、ビザなしでアクセスできる国の数が多いパスポートをランク付けしたもので、今月、そのランキングの指標となる「ヘンリー・パスポート・インデックス(Henley Passport Index)」が発表された。世界最大、正確な旅行情報のデータベースを保持する国際航空運送協会(IATA)の独自データに基づいたランキングである。
北欧トップは、フィンランドの4位(他3カ国)。ビザなしで188カ国にアクセスすることができる。5位に187カ国でデンマーク(他1カ国)、6位に186カ国でスウェーデン(他4カ国)、7位に185カ国でノルウェー(他4カ国)と続き、12位に180カ国でアイスランド(他2カ国)がランクイン。北欧5カ国が上位15位内に入った。
1位に輝いたのは、2018年から3年連続で日本。191カ国にビザなしでアクセスできるベスト・パスポートを保有する国となった。
今年は、新型コロナウイルス感染症により、EUへの旅行規制が各国に大きな影響を与えることになった。新型コロナウイルス関連の健康と安全の基準に基づき、EUは7月1日から入国可能な国のリストを発表。オーストラリアやカナダ、日本、韓国といった、これまでもヘンリー・パスポート・インデックス上位国が含まれているが、そうでない国もある。
新型コロナウイルスのパンデミック前だと、たとえば米国のパスポートは、2014年には世界1位、2015年には2位、今年も7位のトップ10にランクされている。旅行規制のない状態だと、国民は事前にビザを取得しなくても世界185の国にアクセスすることができた。しかし、現在のEUによる旅行規制下では、158の国のみに留まるという。また、パンデミックへの対応に非難の声が上がったブラジルやロシアもEUへのアクセスが規制されている。
Henley Passport Index(7月7日発表)
※旅行規制がない場合のランキング
※記事掲載時点の情報
<ベスト10>
1.日本(191)
2.シンガポール(190)
3.韓国、ドイツ(189)
4.イタリア、フィンランド、スペイン、ルクセンブルク(188)
5.デンマーク、オーストリア(187)
6.スウェーデン、フランス、ポルトガル、オランダ、アイルランド(186)
7.スイス、米国、英国、ノルウェー、ベルギー(185)
8.ギリシャ、ニュージーランド、マルタ、チェコ(184)
9.カナダ、オーストラリア(183)
10.ハンガリー(181)
<ワースト10>
100.コンゴ、エリトリア、スリランカ(42)
101.バングラデシュ、イラン(41)
102.コソボ、レバノン、スーダン(40)
103.北朝鮮(39)
104.リビア、ネパール、パレスチナ自治区(38)
105.ソマリア、イエメン(33)
106.パキスタン(32)
107.シリア(29)
108.イラク(28)
109.アフガニスタン(26)
北欧ニュース編集員
日本は3年連続!世界で最も多くアクセスできるパスポートになりました。シンガポールはEU規制下ではアクセスできる国の数は減ってしまうようですが、日本や韓国などはEU規制下でもアクセスできる国の数に変化なし。
北欧5カ国のパスポートは安定的に上位にランクインしているようです。ちなみに、この10年間で、デンマークは2011年と2012年に、フィンランドは2013年と2014年に、パスポート・ランキング1位になっています。