※画像はイメージ Photo by Monica Silvestre / Pexel |
閉館の危機に直面していたアイスランドの首都レイキャビク市にある唯一の映画館「ビオ・パラディス」。賃料等をめぐり、この春で閉館のピンチに陥っていたが、今月中旬より再びオープンすることが決まったという。
今年9月5日で10周年を迎えるという記念の年に、閉館を免れ、市民の憩いの場が戻ってきた。
再オープンに至った経緯は、建物の所有者と合意に達し、政府とレイキャビク市との契約と資金調達のスケジュールが更新されたことで、映画館の存続が保証されることになった。
閉館のニュースから数カ月間、映画館には多くの存続希望のあたたかい声が寄せられた。映画館のホームページには、常連客やBíóParadísのスタッフ、BíóParadísの救済に協力してくれたすべての人への感謝の言葉が並べられ、今月再び映画ファンを迎える準備をしているところだという。
ビオ・パラディスは、2010年9月5日オープンの“シネマ・パラダイス”という意味の映画館。アイスランド国内をはじめ、ヨーロッパ、アメリカのインディペンデント映画、クラシック映画などを上映し、芸術の発信地、また芸術の教育の場として市民に愛されてきた。
9月24日から10月4日に開催される第17回レイキャビク国際映画祭は、映画上映のほか、トークやイベント等100以上ものコンテンツが、全てオンライン配信で開催されることになっているが、Q&Aやディスカッションなども予定されており、ビオ・パラディスでも特別上映が行われる予定になっている。
Bíó Paradís(ビオ・パラディス)
https://bioparadis.is/
第17回レイキャビク国際映画祭
https://riff.is/
北欧ニュース編集員
ビオ・パラディスは、今年6月30日から賃料がこれまでの3倍になってしまうということで、閉館になると話題になっていました(下記リンク参照)。約半年で復活とは凄い!!支援者たちの願いが届いた形になりましたね。映画館のFacebookにも祝福のコメントがたくさん見られました。
▼北欧ニュース(2020/02/04)
レイキャヴィークのダウンタウンにある唯一の映画館、今春閉館へ?
※これまで北欧区ではアイスランドの首都を「レイキャヴィーク」と記述してまいりましたが、今後「レイキャビク」で統一することにしました。よろしくお願いします。