Photo by Freya Mcomish, the Scandinavia Standard Photo by Thomas Degner |
2016年の夏にオープンしたコペンハーゲンのレストラン「108(ワン・オー・エイト)」が、今年9月をもって閉店する。9月上旬にヘッドシェフ兼共同オーナーのKristian Baumannから、Facebookを通じて発表があった。
「108」は、Nomaの姉妹店として2016年にオープン。今年7月に4周年を迎えたが、新型コロナウイルスの影響により、海外からの観光客が大幅に減少。「現在の場所で108を運営し続けることは、もはや経済的に持続可能ではない」と、これまでの感謝の想いとともに、店を閉じる結論に至ったことを説明。
ただ、「108」の運営会社により、破産は回避されたという。誰も金銭的に傷つくことがなかったため、Baumannは共同オーナーという立場から退くが、今後またレストラン「108」がコペンハーゲンの別の場所に戻ってくることを期待したいと締めくくった。
韓国系デンマーク人のKristian Baumannは、初期のキャリアをレストラン「Noma」で過ごし、後に「Relæ」オープンにも携わっている。2016年より、コペンハーゲンのクリスチャンハウン地区にあるレストラン「108」のヘッドシェフ兼共同オーナーを務めていた。
オープン当初、Kristian Baumannは、「デンマークの素晴らしいダイニングシーンの伝統に、新しい価値を加えていき、コペンハーゲンの飲食業界に影響を与えたい」と話していた。
また同店は、開店からわずか6カ月後にミシュランスターを獲得。手頃な価格で提供される質の高い料理が評価され、世界中の食通を唸らせた。
レストラン「108」
https://108.dk/
北欧ニュース編集員
新型コロナウイルスにより、世界の経済が大きな影響を受けていますが、レストラン「108」はいったん閉店することに至ったようです。
どうなるかは決まっていないようですが、また国内外の人々の行き来が盛んになってきたら、ぜひパワーアップしてコペンハーゲンに帰ってきてもらいたいですね。