2020/10/13 今日は「アイスランド」よりこんなニュースが届きました!

ディズニー動画配信サービス、ついにアイスランドに上陸!しかし、ある問題が浮上?!


Photo by Victoria Borodinova / Pexels

ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」がこの秋、アイスランドに上陸。Disney+は、ウォルト・ディズニー・カンパニーによって製作された映像作品、ピクサー・アニメーション・スタジオによるアニメーション作品、マーベル・コミックを原作とする映像作品、ルーカスフィルム、ルーカスフィルム・アニメーションによる『スター・ウォーズ』シリーズ、ナショナルジオグラフィックパートナーズによるドキュメンタリーとバラエティ、20世紀スタジオ系列の映画やアニメーションが視聴できる。

アイスランド市場に参入したDisney+により、アイスランドの子供たちが多くのディズニー映画や番組を見ることができるようになった。しかし地元紙によると、重大な問題が指摘されているという。

それは、映画や番組がアイスランド語で提供されていないこと。例えば、アラジンやライオンキングといったディズニークラシック作品はすでにアイスランド語で吹き替えられているはずなのに、どうしてアイスランド語の吹き替え版を配信してくれないのかということだ。すでに多くの人からアイスランド語で提供されないのはなぜか、というクレームが入っている模様。

これらの番組は英語で見ることができるため、英語での視聴はもちろん可能である。長年にわたり、ディズニー映画の吹き替えなどを手掛けてきた映画・コンピューターゲーム配給会社の制作マネージャーは、アイスランドの吹き替え版での配信がないことを不思議に思うとともに、このことを人々が受け入れてしまい、アイスランドの言語が最終的に存在しなくなってしまうのではないかと心配する。

アイスランド語という言語はアイスランドの文化であり、アイスランドで守られるもの。徐々に親たちも英語で話し始めると、将来、アイスランド語を知らない子供たちが増えていき、アイスランド語が消滅してしまうことだけは避けたい。そのため、吹き替えや字幕で見てもらいたいということである。

地元紙によると、ウォルト・ディズニー・カンパニー側は、はっきりとした時期は不明だが、将来的に、アイスランド語の吹き替え版も検討していると話しているという。

https://disneyplus.disney.co.jp/


北欧ニュース編集員


アイスランドの人々にとって、言語は文化であり、アイデンティティ。もちろん英語でも対応できるアイスランドの人々ですが、文化を守るために、きちんと声をあげることも大切ですよね。ぜひ彼らの想いに寄り添っていただき、子供たちのためにもアイスランド語での配信をお願いしたいものです。

このページの先頭へ