2020/10/27 今日は「デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

コロナ危機で来館者激減の美術館が改修開始!リニューアルオープンは2022年




「ABSENT BODIES」展 展示風景
ⓒDesignmuseum Danmark

デンマーク・コペンハーゲンにあるデザインミュージアム・デンマーク(Designmuseum Danmark)が、歴史的な建物の老朽化に伴い、大規模な改修を行うことになった。約1年半閉館となり、2022年初頭に再オープンの予定。

新型コロナウイルスの影響により、他の施設と同様、3月からのロックダウンで国内外からの来館者数が激減。約8割が海外からの来館者ということもあり、非常に厳しい状況に陥っている。今年5月半ば頃には、2021年末まで閉館した後に再開する予定だったが、これを機に、大規模改修に踏み切った模様。

歴史的建造物である美術館内部、砂岩の装飾「Amaliegadepladsen」、さらには、全ての展示エリアとゲストエリアなど、包括的な改修を行う。主な工事は館内の床と暖房部分。1920年代から使われているという蒸気床下暖房システムを、環境に優しいエネルギーを利用した近代的な暖房システムに交換する。

また、建物の装飾が天候や風によってすり減っているため、18世紀の歴史的な建物のペディメントと外観、ファサードの砂岩の装飾も修復される。ペディメントとは、建物の正面上部に設けられている装飾が施されている山形の部分を指す。

美術館内は現在すでに閉館しているが、8月末より、屋外スペースで、5名の北欧の若手デザイナーによる「ABSENT BODIES」展が開催されている。

選ばれたデザイナーは、南アフリカ出身でオーストラリアのパースで育ち、スウェーデンのテキスタイルスクールで修士号を取得したCourtney Makins、フィンランドのアールト大学を卒業したAmina Saada、スウェーデンのファッションデザイナーFredrik Stålhandske、デンマークのデザイナーOliver Oppermann、ノルウェー・オスロ国立芸術アカデミー卒業のIshara Jayathilakeの5名。11月22日まで開催中。


北欧ニュース編集員


美術館前の屋外スペースで若手デザイナーの作品に触れることができるというのは、密になりにくいですし、良いアイデアですね!美術館館内に入れなくても、ぶらりと立ち寄りたくなります。
それにしても、1920年代の暖房システムとは!ある意味それもかなり貴重なものですよね。建物も人が来ないと傷んでしまうでしょうし、2022年のリニューアルオープン時には、また海外からの来館者がたくさん訪れますように!

※来週の北欧ニュースはお休みです。

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