2020/11/17 今日は「フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

2021年はイッタラ140周年!アーカイブで発見された希少なフォルムも登場






Photo by Iittala

北欧デザインのパイオニアとして走り続け、日本でも人気を誇るフィンランドのインテリアブランド「イッタラ」が、2021年に140周年を迎える。

イッタラは1881年にガラス工場としてスタート。1936年にアルヴァ・アアルトがフィンランドの湖からインスピレーションを得て発表した「アアルトベース」は、イッタラを象徴する最も有名なガラス器の一つである。

世代から世代へと受け継がれてきた、日々の暮らしを豊かにする機能的で洗練されたデザイン。2021年は、これまでに築き上げてきた伝統を称え、変化する世界の未来に目を向けるべく、新しいコレクションと共に記念すべき1年を祝う。

140周年を記念して、ブランドを形成する上で欠かせないというイッタラならではのカラーコレクションに加わるのは、アメジストとグレーの2色。また、イッタラのアーカイブで見つかった希少なアアルトシェイプの一つが、リミテッドエディションとして登場する。

よく知られているアアルトベースよりも尖った形をしたブーメランのようなフォルムは、1937年に生産されたもの。コッパー、モスグリーン、ダークグレー、クリアの4色で展開される。また、原料に100%リサイクルガラスを使用し、木型を用いてマウスブローされたアアルトベースのスペシャルエディションも見逃せない。

アアルトベースの他にも、オイバ・トイッカデザインの「バード バイ トイッカ」コレクションの新色や、初登場のガラスアート・コレクションも用意されている。

さらに、2021年3月末より、ヘルシンキデザイン博物館にて、イッタラ140周年を祝う展覧会が開催されるという。建築家のフロレンシア・コロンボとプロダクトデザイナーのヴィッレ・コッコネンをキュレーターに招き、イッタラ140年の軌跡を辿る内容になっている。

主に2つのテーマに分かれており、一つはフィンランドと世界のデザイン史を軸に、140年に及ぶ長い時間の中で生まれてきたイッタラ作品を万華鏡のように様々な角度から紐解くもの。もう一つは、「自然から文化へ(The Nature to Culture)」がテーマ。イッタラ製品の原材料から最終的な完成品としての社会的側面に焦点を当てたものになるという。

Iittala 140 years celebration
Kaleidoscope - From Nature To Culture 
会期:2021年3月26日(金)~9月19日(日)
会場:ヘルシンキデザイン博物館


北欧ニュース編集員


イッタラが誕生してから来年で140周年!来春は、新しいカラーやデザインがぞくぞくと登場するようですよ。アメジストカラーはとても華やかで神秘的な雰囲気ですね。
ヘルシンキデザイン博物館(デザイン美術館/Design Museo)で開催される展覧会の2人のキュレーターによるイッタラ関連本も来春登場するようです。伝統から学び、未来へと繋げるデザインへの追求。来年はイッタラに注目です!

※来週の北欧ニュースはお休みです。

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