ホリデーシーズンもおうちでアート巡り！北欧の美術館の取り組み
  ※画像はバーチャル3D映像より （上：ヘルシンキデザインミュージアム ／下：オスロ国立美術館〔建築館〕） |
北欧各国では再び新型コロナウイルス感染症拡大により、10月末頃から規制を強化。人数制限をしつつ、感染症対策を施しながら開館を続けていた美術館も臨時休館となった。
このような時でもアートに触れることが出来るよう、北欧5カ国の代表的な美術館ではさまざまな取り組みが実施されている。世界中どこにいても、インターネットが繋がれば、今までなかなか現地に赴くことが出来なかった人でも、展示を見たり、ライブツアーに参加したり、3Dバーチャルで館内をウロウロしたりして、現地に行ったような感覚を体験できる。
鮮明な映像のバーチャル3D等は、訪れたことがある人にとっては当時のひとときを思い出し、初めて訪れる人は館内の内装などにもワクワクしながら楽しめるに違いない。
＜ヘルシンキデザインミュージアム＞
来年1月10日までの休館が決定しているフィンランドのヘルシンキにあるデザインミュージアムでは、巡回展「Travel as a Tool」の展示をバーチャル3Dで巡ることができる。
https://www.designmuseum.fi/en/events/3d-tour-of-the-travel-as-a-tool-exhibition/
＜ルイジアナ美術館＞
デンマークのルイジアナ美術館は来年1月5日まで休館。アート・文学・建築・音楽・デザインといった幅広いジャンルの映像コンテンツが専用チャンネルにて定期的にアップされている。日本の小説家、村田沙耶香さんのインタビューも。
http://channel.louisiana.dk/
＜オスロ国立美術館〔建築館〕＞
2022年に新しい国立美術館が誕生するノルウェー・オスロ国立美術館。系列の建築作品を専門とする建築館は来年1月7日まで休館中。ここでは、ヘルシンキのデザインミュージアム同様、バーチャル3Dを使用して館内を巡ることができる。
https://www.nasjonalmuseet.no/en/exhibitions-and-events/the-national-museum--architecture/exhibitions/2020/a-collection-in-the-making.-art--architecture--design/
＜ストックホルム近代美術館＞
スウェーデンのストックホルム近代美術館では、10月30日より現在一時的に休館中。同館では、定期的にFacebookでライブガイドツアー「ソファショー」を実施（スウェーデン語）。ライブ配信中はコメント欄で質問も可能。
https://www.facebook.com/ModernaMuseet/
＜レイキャビク美術館＞
アイスランドのレイキャビク美術館も現在休館中。イマジン・ピース・タワーに関連した「Wish Tree」という1996年のオノ・ヨーコによるアートワークで、毎年、レイキャビクの様々な場所に配置されるWish Treeは、日本の七夕のように願い事を書いて木に吊るすというもの。今年は美術館が閉まっているため、指定のURLから願い事を送ると、スタッフが代筆して木に吊るしているという。（リンク先に願い事を送るURLあり）
https://artmuseum.is/news/make-your-online-wishes
北欧ニュース編集員
感染者数が急増しているデンマーク、そしてノルウェーでも規制を強化し、公共施設などは閉鎖。スウェーデンも春先の感染拡大のこともあり強化していますが、「可能な限り」だったり、「推奨」といった形で強制ではないようです。例えば、以前北欧ニュースでご紹介した「Disgusting Food Museum」は、現在土日のみ開館。入館の際の手指消毒は必須。館内は消毒され、十分なスペースがあるとのこと。フェイスマスクは必須ではない模様。毎週状況により柔軟に開館閉館を検討し、対応していく形のようです。
▼Disgusting Food Museum関連記事
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＜今年もご愛読ありがとうございました＞
少し早いですが、北欧ニュース、年内最後の配信となりました。
色々と難しい年ではありましたが、今の北欧をお伝えしつつも、暗いニュースばかりでなく、次に現地を訪れたらここに行ってみたい！と思っていただけるよう、記事作りに励んでまいりました。
引き続き、北欧ニュースをよろしくお願いいたします。
2021年、皆様にとって、輝かしい年になりますように。
Wishing you happy holidays and a prosperous year!
