アイスランド代表 「Daði og Gagnamagnið」メンバー ユーロビジョン2021の会場 アホイ・ロッテルダム |
昨年中止となった欧州放送連合(EBU)加盟国代表による歌の祭典「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」が、オランダ当局の全面的なサポートのもと開催に至った。39カ国が参加した。
オランダに到着した各代表団は、ユーロビジョン一連の活動や会場へ向かう以外はホテルに滞在し、関係者は全て定期的に検査を受けるなど厳しい取り組みが実施されたという。
現地時間5月18日の火曜日と20日にセミファイナル、5月22日に勝ち進んだ26カ国の代表でグランドファイナルが行われ、今年はイタリアのバンド「Måneskin」が優勝。イタリアが優勝したのは1990年以来で、通算3度目。毎年約2億人が視聴するユーロビジョンは、新型コロナウイルスに伴う規制により、ライブ観客数は収容可能人数の20%、最大3500人に限定された。
北欧諸国は、スウェーデンとノルウェーがセミファイナル1日目に登場。それぞれ7位と10位でグランドファイナル進出を決めた。セミファイナル2日目に登場したのは、アイスランド、フィンランド、デンマーク。アイスランドはこの日2位、フィンランドは7位を獲得し、グランドファイナル進出。デンマークはファイナルを逃した。
グランドファイナルでは、ノルウェーが18位、スウェーデンが14位、フィンランドが6位、アイスランドが4位という結果となった。
アイスランド代表のDaði og Gagnamagniðに関しては、5月16日の時点で1名に陽性反応があり、チーム全体が検疫され、PCR検査を受けることになったという。また、5月19日にもう1名陽性者が出たため、今年のユーロビジョン・ソング・コンテストのステージでの演奏は取りやめるという難しい決断を下すことになった。同代表チームは出国前にワクチンを接種している。
昨年も代表に選ばれたものの開催中止となったため、Daði og Gagnamagniðにとって念願だったステージでのパフォーマンス。ライブステージは叶わなかったが、代わりに、5月13日にステージでレコーディングされた彼らのリハーサルのパフォーマンスが放送されたという。
<北欧5カ国の代表アーティスト&披露楽曲>
デンマーク(決勝進出ならず)「Øve Os På Hinanden」by Fyr Og Flamme
https://eurovision.tv/participant/fyr-og-flamme-2021
フィンランド(6位)「Dark Side」by Blind Channel
https://eurovision.tv/country/finland
アイスランド(4位)「10 Years」by Daði og Gagnamagnið
https://eurovision.tv/participant/dadi-og-gagnamagnid-2021
ノルウェー(18位)「Fallen Angel」by TIX
https://eurovision.tv/participant/tix-2021
スウェーデン(14位)「Voices」by Tusse
https://eurovision.tv/participant/tusse-2021
ユーロビジョン・ソング・コンテスト
https://eurovision.tv/
北欧ニュース編集員
アイスランドの他に、定期検査でポーランドのメンバー、2019年の優勝者でライブ演奏する予定だったオランダのミュージシャンも陽性でライブを行うことが出来なかったそうです。コロナ禍での大規模な人数を動員してのチャレンジングな開催を試みた同コンテストですが、無事演奏を終えた各チームもまた、母国帰国後も健康を維持できるといいなと思います。
さまざまなジャンルの音楽が披露されるのが特徴的なコンテストですが、今年はコロナ禍ということもあり、ジャッジも難しいところがあったかもしれません。そんな中、やはり、パワフルで響くパフォーマンスが上位に入るような印象。北欧では、フィンランドのバンド、あとアイスランドのバンドも振り付けが可愛くて一緒に踊りたい感じです。
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