Photo by Harri Tarvainen/North Karelia |
米ビジネス誌「CEOWORLD」が2021年の世界で最も「生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)」の高い国のランキングを発表。そのレポートによると、世界一に選ばれたのはフィンランドだった。
クオリティ・オブ・ライフとは、どれだけ人間らしく自分らしい生活を送ることができて、人生に幸福を見出せているかということを捉える概念。フィンランドは今年、4年連続で世界幸福度ナンバーワンの国になったうえに、退職者にとって最適なヨーロッパの国にもナンバーワンになっている。
生活の質や幸福度といった分野では、北欧諸国は常に上位に入っている印象だが、クオリティ・オブ・ライフのランキングでも、デンマークが2位、ノルウェーが3位、スウェーデンが5位と、上位は北欧諸国をはじめ、ヨーロッパの国々が独占。ヨーロッパ以外の国では、10位の日本がトップ。アイスランドは26位だった。
ランキングは165カ国が対象となっており、世界中の25万8千人以上が、安定性や透明性、平等といった10の指標に基づいて国を評価。8位のフランス、9位のドイツ、10位の日本は、総合的に生活の質が最も高い国として世界のトップ10に入っているものの、安全かつ政治的に安定しており、優れた公衆衛生システムを備えているという理由において、フィンランドの高い生活の質が評価され、2021年の最も生活の質が高い国の座を獲得するに至った。
ランキングを決定するための調査方法として、CEOWORLD誌では、手頃な価格、経済的安定性、家族に優しく、雇用市場が良好であること。また、所得の平等、政治的中立性と安定性、安全性、文化的な影響力、良質な教育システム、良質な公衆衛生システムといった10の主要カテゴリを比較分析し、100点満点で評価しているという。
<生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)の高い国トップ10(2021年)>
(CEOWORLD誌調べ)
1.フィンランド
2.デンマーク
3.ノルウェー
4.ベルギー
5.スウェーデン
6.スイス
7.オランダ
8.フランス
9.ドイツ
10.日本
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26.アイスランド
▼参考記事
『退職者が過ごすのに最適なヨーロッパの国はどこ?』(北欧ニュース:2021/06/01)
北欧ニュース編集員
他のランキングでもそうですが、本当に北欧強いですね!フィンランドおめでとうございます!スコアは100点満点中99.06点だったそうです。デンマークが98.13点、ノルウェーが96.75点、スウェーデン96.15点、日本91.26点、アイスランドは84.96点でした。アジアでは日本に続き、韓国が13位、台湾が15位。北中南米では12位のカナダがトップで、アメリカは14位でした。