Photo by pelle_pedersen / VisitCopenhagen |
英エコノミスト誌にて、世界60都市を対象とした最も安全な都市ランキング「Safe Cities Index 2021」のレポートが発表され、デンマークのコペンハーゲンが総合1位に輝いた。
前回2019年のレポートのトップ3は、東京、シンガポール、大阪だったが、今年は順位に変動があった。1位は、100点満点中82.4点だったデンマークのコペンハーゲン。僅差で2位になったのは、カナダのトロントで82.2点。3位はシンガポール、4位がシドニー、5位は東京で、大阪は17位だった。
順位に変動があったとはいえ、アムステルダム、メルボルン、東京、トロント、シンガポール、シドニーの6つの都市は、安定的にトップ10入りしているという。
「Safe Cities Index 2021」は、2015年より2年に1度実施されており、「デジタル面での安全性」、「健康面での安全性」、「インフラ面での安全性」、「個人の安全性」、「環境面での安全性」の5つの項目をそれぞれ100点満点で出し、ランク付けしたもの。
2019年のランキングで8位だったコペンハーゲンは、今回、デジタルで3位、健康で26位、インフラで3位、個人で1位、環境で6位と、健康と環境を除く項目でトップ3に入った。また、北欧の都市でレポートの対象になっている2都市の一つ、スウェーデンのストックホルムは、前回12位で、今回はデジタルで18位、健康で35位、インフラで6位、個人で4位、環境で7位となり、総合で10位とこちらも順位を上げた。
レポートによると、トロントとコペンハーゲンは、今回新しく追加された「環境面での安全性」の項目において、特に優れていると評価された。この項目は1位がニュージーランドのウェリントンで91.7点と高く、コペンハーゲンも6位で84.5点と高評価。東京は13位、シンガポールは37位だった。今回は、この「環境」の項目がランキングに変動をもたらし、コペンハーゲンが総合トップに躍り出た。
Safe Cities Index 2021(TOP20)
1. Copenhagen 82.4
2. Toronto 82.2
3. Singapore 80.7
4. Sydney 80.1
5. Tokyo 80.0
6. Amsterdam 79.3
7. Wellington 79.0
8. Hong Kong 78.6
8. Melbourne 78.6
10.Stockholm 78.0
11.Barcelona 77.8
11.New York 77.8
13.Frankfurt 77.7
14.Washington, DC 77.4
15.London 77.2
15.San Francisco 77.2
17.Osaka 76.7
18.Los Angeles 76.5
19.Zurich 76.3
20.Chicago 75.0
北欧ニュース編集員
約1カ月ぶりの北欧ニュースです。みなさま、元気でお過ごしでしたか?
世界一安全な都市となった要因の一つとして、コペンハーゲン市は、犯罪率の低さを挙げています。過去10年のうちで、現在最も犯罪率が低いレベルにあるそうです。
また、新しく加わった環境の項目ですが、サステナブルで環境に優しい取り組みの実施、大気汚染やゴミ処理問題など、市民が安全に暮らせる街かどうかなども評価されているようです。