料理:デンマークチーム (c)Julien Bouvier /Umami |
世界の料理界を担う有望な21カ国のシェフたちが、9月26日と27日、フランス・リヨンに集結。2年に1度開催される国際料理コンクール「ボキューズ・ドール」の本選が行われた。エリア予選を勝ち抜いてきた各国のチームが、料理の技術と創造性を競い合う。
第18回目となるボキューズ・ドールを制したのは、Davy Tissotシェフのフランスチーム。300人以上のシェフや専門家が集い、同国のエマニュエル・マクロン大統領が見守る中、母国を2013年以来となる栄冠に導いた。
2位を獲得したのは、Ronni Vexøe Mortensenシェフ率いるデンマークチーム。3位は、Christian André Pettersenシェフ率いるノルウェーチームが獲得。前大会は、デンマークが1位、スウェーデン2位、ノルウェーが3位と、北欧諸国が表彰台を独占。今大会では、1位は逃したものの、北欧2カ国が表彰台に上がった。ノルウェーのChristian André Pettersenシェフは2大会連続の3位に輝いた。
前大会11位だったアイスランドは、なんと3位のノルウェーと僅か3ポイント差で4位に。5位がスウェーデン、6位がフィンランド、7位がエストニアで、2位から7位を北欧とバルトの国が占拠した結果となった。日本は9位。前大会は7位だった。
特別賞として、最も優秀な見習いシェフに与えられる最優秀コミシェフ賞にスイスのManuel Hoferシェフ、また、社会的責任を果たす活動や取り組みを感じられる優秀チームにはコロンビアが選出された。さらに、最も優れたテーマのプレート料理に与えられる特別賞を獲得したのはアイスランドチームだった。
また今回は、世界中のフード業界にも大きな影響を与えた新型コロナウイルスにより、食のライフスタイルの変化を受け、テイクアウト料理の審査もあった。最も良いテイクアウトフードに贈られる「特別テイクアウト賞」には、スウェーデンチームが選出された。
<ボキューズ・ドール2021結果>
1位:フランス
Davy Tissot/Commis: Arthur Debray
2位:デンマーク
Ronni Vexøe Mortensen/Commis: Sebastian Holberg Svendsgaard
3位:ノルウェー
Christian André Pettersen/Commis: Even Strandbråthen
ボキューズ・ドール
http://www.bocusedor.com/
▼関連記事
料理界の五輪「ボキューズ・ドール2019」で、北欧3カ国が表彰台を独占
http://www.hokuwalk.com/Topic/page/page_id/022019020500015001/
北欧ニュース編集員
2日間に分けて行われたボキューズ・ドール2021本選。ノルウェー、スウェーデン、デンマークは1日目に調理を終え、アイスランドとフィンランド、そして日本は2日目に登場。先にテイクアウト料理、次にプレート料理と、各チーム時間をずらしながら仕上げていったようです。テイクアウト料理は、3つの料理の皿を入れる“容器”も注目された模様。画像は一部ブログ記事にアップしますのでご覧ください。(後にFacebookページにもアップします)