Photo by NENT Group |
11月14日で生誕114年を迎えたスウェーデンの児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン。今でもなお、世界中で愛される彼女の代表作の一つ、『山賊のむすめローニャ』(原題:Ronja Rövardotter)を基にした家族向けファンタジーのテレビシリーズ化が決定した。
脚本は、テレビドラマ『The Bridge』や『刑事ヴァランダー』シリーズの映画やドラマの脚本を手掛けるスウェーデン人脚本家のハンス・ローセンフェルトが担当。また、映画『Victoria』(2017)のリサ・ジェーム・スラーソン監督が画期的な視覚効果で描くという。
現時点の予定では、2023年からNENT GroupのViaplayストリーミングサービスで独占的に公開され、12のエピソードを2シーズンにわたって放送される。
『長くつ下のピッピ』や『やかまし村の子どもたち』など、アストリッド・リンドグレーンの作品は100以上もの言語に翻訳され、その販売数は1億6500万部以上。長編映画やテレビ番組に採用されたのは70作以上におよぶ。
『山賊のむすめローニャ』は、中世のスカンジナビアの要塞で山賊に生まれた少女の成長と冒険の物語。敵対する山賊の少年ビルクと友達になるが、山賊のグループ間で確執が生まれ、ローニャとビルクは家を離れて森へ逃げ込み、自分たちで生きようとする。
ストリーミングサービスを提供するのは、ストックホルムに本社を置き、グローバルに展開するNENTグループ。コンテンツ責任者のFilippa Wallestam氏は、『山賊のむすめローニャ』をテレビシリーズ化するにあたり、「強くて自立した少女の物語は、友情、自然との共存、そして、自分自身に疑問を投げかけている。こういったテーマは、今日非常に重要なこと」とコメント。
制作会社もまた、世界で自分の居場所を見つけ、自分の道を進み、自分自身でいることの大切さといった普遍的なテーマを、壮大でスリリングかつ、自然へのオマージュでもある素晴らしいシリーズを作りたいと意欲的。キャスティングについては現在進行中とのこと。
ちなみに、Nordic Entertainment Group(NENT Group)のViaplayストリーミングサービスは、北欧のすべての国、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランドで利用可能。2021年には米国、2022年にはオランダ、2023年末までには、より多くの国で利用ができる予定だという。
北欧ニュース編集員
日本ではアニメ『山賊の娘ローニャ』が放送されましたよね。家族で楽しく全エピソードを見ました。個人的な話になりますが、私(筆者)は同作がアストリッド・リンドグレーンで一番好きな物語で原作も大好きです。テレビシリーズ、気になりますね!
話変わりますが、2枚目の画像は、NENT Groupのストックホルム本社だそう。とってもスタイリッシュ!
※来週の配信はお休みです。