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今年11月後半に実施されたフィンランドの郵便事業ポスティ・グループの調査によると、フィンランド人の80%近くが、クリスマスのグリーティングなどを行うと答えており、伝統行事を重要視していることがわかった。
どんな方法でクリスマスのグリーティングをするのかというと、紙製のクリスマスカードを送りあうという伝統がいまだ根強いそう。今年は、回答者の約80%が、クリスマスカードを送ると回答。そのうち、その伝統はずっと継承されるべきものだと考えている人は90%に上る。店舗で購入した市販のものから自作したもの、写真付きのクリスマスカードを送る人もいるそう。
クリスマスカードの宛先はというと、主に家族や親戚、友人らに送られるという。実際にほとんどが、兄弟姉妹やいとこ、叔母や叔父など。クリスマスカードを送ることによって、大切な家族や友人が今どうしているかを思い起こさせる良いきっかけになると考えられている。
また、カードを送る理由については、送る予定だと回答した人の95%が、受け取った人の幸せを願って送っていると答えている。昨年に続き、今年のクリスマスも、家族や友人に思うように会えない人が多いということもあり、カードの形で気持ちを送る重要性が高まっているという。
クリスマスカードと共にプレゼントを贈ることを考えている人も多く、クリスマスプレゼントに関しては、新型コロナウイルスの影響で、オンラインショッピングを利用する人が増加傾向にある。調査対象の53%が、すでにプレゼントをオンラインで購入、または購入予定だと回答した。
オンラインで購入する主な理由はというと、いつでも購入できるからと答えた人は59%、豊富な種類と点数から選ぶことができると答えた人は53%、利便性と時間の節約ができると答えた人は50%、ストレスレスだからと回答した人は42%だった。
北欧ニュース編集員
伝統的なものなので継承したいとフィンランドの人がいうクリスマスカードは、どこか日本の年賀状への思いと似たような感じがしますね(年賀状は年々数が少なくなっているかもしれませんが)。
どうしているかな?元気かな?と、相手を思う気持ちが込められているクリスマスカード。特に、デジタルツールを利用しない高齢の親戚や家族にとっては、寒い冬に心を温めてくれるなくてはならない大切なものかもしれません。
ポストにお手紙や葉書、カードが届いていると、ウキウキしますよね。