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毎年、ビールメーカーやブルワリーがクリスマスシーズン限定で発売する「クリスマスビール」がある。アイスランドの地元紙によると、今年、アイスランドの首都レイキャビクにある小さなブルワリー、RVK Brewingのクリスマスビールが大きな話題をさらったという。
アイスランド語で「Jólabjór」と呼ばれるクリスマスビール。アイスランド最大の食品メーカー、ORAとのコラボレーションでRVK Brewingが開発した「ORAクリスマスビール(ORA jólabjór)」は、なんと、エンドウ豆と赤キャベツから出来たベジ・ビール。
なんでも、アイスランドのクリスマスの定番料理として伝統的にテーブルに並ぶエンドウ豆と赤キャベツからインスパイアされたビールになっているという。
エンドウ豆と赤キャベツ、麦芽、ホップ、クローブで作られたクリスマスビールは、アルコール度数5.2%。オンラインで販売したところ、最初の6000缶分のビールが瞬く間に完売。後に1万8000缶が追加販売された。
RVK BrewingのマスターブリュワーであるValgeir Valgeirsson氏は、近年、人気かつユニークなクリスマスビールを作っていることで知られている。藻類、クリスマスツリーの幹、アイスランドの定番である干物などから作られたビールもあるという。今年もまた、大胆で新しいフレーバーを作りたいと考えていたそう。
ビール缶には、ORAのエンドウ豆と赤キャベツの缶詰パッケージをオマージュしたようなデザインがあしらわれており、こういったところもアイスランド人の心を掴んでいる。新鮮な食材を手に入れるのが困難だった時代、ORAのエンドウ豆と赤キャベツは、どんなときでもクリスマスディナーとして重宝された食材。アイスランド人にとって親しみのあるこの二つを使っているビールということでも、高い関心が寄せられた。
ちなみに、アイスランドのクリスマスに食卓に並ぶ典型的なご馳走といえば、エンドウ豆と赤キャベツに加え、子羊の脚のローストやキャラメルポテトがある。
RVK Brewing
https://www.rvkbrewing.com/
北欧ニュース編集員
エンドウ豆と赤キャベツのクリスマスビール、どんなお味なのでしょうね!何気にグリーンとレッドでクリスマスカラー!おしゃれですね~。
クリスマスディナーの定番料理にあるアイスランドのキャラメリゼされたポテトは、Brúnaðar Kartöflurとして知られているもので、肉に添えて出される甘い伝統的なクリスマスのおかずなのだそう。