Fastelavnsboller Photo by Hart Bageri Semla Photo by esrageziyor / Pexels |
北欧に伝わる春の伝統行事「Fastelavn/ファステラウン(デンマーク)、ファステラーヴン(ノルウェー)」が、今年は2月27日の日曜にやってくる。その年のイースター(日曜日)の7週間前に行われるため、毎年変動がある。
子どもたちが主役の行事で、仮装して、歌を歌ってお菓子をもらい歩くという、ハロウィンに似た春の行事として知られている。この行事は、国や地域によって多少異なり、時間とともに変化が見られるが、スウェーデンではFastlagen、アイスランドではÖskudagur、フィンランドではLaskiainen、エストニアではVastlapäevとして祝われている。
アイスランドでは、その週の水曜にあたる「Öskudagur/灰の水曜日」という、仮装した子どもたちが近所や店をめぐり、歌を歌ってお菓子をもらうFastelavnと同じような日がある。今年は3月2日がその日にあたる。
ちなみに、アイスランドでは、この週の月曜が甘いパンを食べる日「Bolludagur/シュークリームの日」で(今年は2月28日)、水曜まで食べ物三昧の日が続く。火曜日(今年は3月1日)は、「お腹が張り裂けるまで食べる日(Sprengidagur)」として、塩漬けしたラム肉とエンドウ豆のスープを食べる日になっている。
また、スウェーデンやフィンランド、エストニアでは、この週の火曜は「パンケーキ・デイ(フィンランド:Laskiainen/エストニア:Vastlapäev/スウェーデン:Fettisdagen)」と呼ばれ、日本でも「Semla/セムラ、Laskiaspulla/ラスキアイスプッラ」をいただく日として知られつつあり、可愛い見た目のパンが人気。
断食前に食べるものとして知られるこれらのパンは、国や地域によって少しずつ違いが見られる。スウェーデンのセムラは、クリームとアーモンドペーストを挟んだものが主流。フィンランドではラスキアイスプッラと呼ばれ、クリームとアーモンドペーストの組み合わせのほかに、ベリーのジャムとクリームを挟んだものもある。ノルウェーもクリームとジャムが挟まれていたり、デンマークは上にチョコレートがかかっていたりする。
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『想像するだけで満腹!アイスランドに伝わる食べまくりの3日間』
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北欧ニュース編集員
今年のイースター(復活祭)は4月17日(日)。その7週前(49日前)の日曜が「Fastelavn」になります。デンマークでは、仮装した子どもたちが、フルーツやキャンディなどが入った樽を打ち落とすという行事が行われます。
現代では、子どもから大人まで賑やかに楽しむお祝いの行事ですが、大昔の時代は、ちょっと今とは異なるものだったようです。参考記事もぜひ読んでみてくださいね。
▼「Fastelavn(ファステラウン)」参考記事
http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012015021700015001