Photo of Turin, courtesy of Città di Torino Image of the 2022 stage design for Turin / designer:Francesca Montinaro |
毎年5月に開催される欧州放送連合(EBU)加盟国代表による歌の祭典「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」。昨年のホスト国はオランダで、徹底した新型コロナウイルス感染防止対策の中、39カ国が参加。観客数は収容可能人数の20%、最大3500人に限定されての開催だった。
昨年はイタリアのロックバンド、Måneskin(マネスキン/モーネスキン)が優勝したため、今年のホストを務めるのはイタリア・トリノ。イタリアのバンドだが、バンド名はデンマーク語で「月光」という意味だそう。
第66回となるユーロビジョン・ソング・コンテストのテーマは、「The Sound of Beauty」。すでに今年の代表アーティストが決定している国もある。北欧5カ国では、フィンランドのロックバンド、The Rasmusの出場が決定し、自分の道を切り開く、強くて独立した女性のための曲『Jezebel』で挑む。
また、ノルウェーからは、インパクトある被り物デュオ、Subwoolferが出場。披露する楽曲は『Give That Wolf A Banana』。キースとジムと名乗る2人組は、ノルウェーの“山岳地帯”からではなく、“月”から来たと主張しているという。なかなか癖の強そうな雰囲気の2人は、どんなパフォーマンスを見せるのか。期待が膨らむ。
デンマーク、スウェーデン、アイスランドは現時点ではまだ代表が決定していない。国内で最終決定段階にある模様。
昨年のアイスランド代表の個性派バンドDaði og Gagnamagniðは、優勝候補として注目を浴びていたが、メンバーに陽性が判明。ステージでの演奏はできず、代わりに事前録画されたリハーサルでのパフォーマンスの模様が放送されるということがあった。
今年のユーロビジョン・ソング・コンテストは、ロシアによるウクライナへの攻撃について、いくつかの国がロシアの参加に不満を表明。欧州放送連合は、今年のコンテストにはロシア代表は参加しないことを発表した。フィンランドは、もしロシアが参加するのであれば、今年は参加者を派遣せず、辞退することを示唆していた。
ユーロビジョン・ソング・コンテスト
https://eurovision.tv/
北欧ニュース編集員
昨年は厳しい規制の中での開催でしたが、欧州では、このまま行けば今年は通常どおりの開催が可能になりそうですよね。そんなときに、ロシアによるウクライナへの攻撃。ウクライナは、“フォーク好きのヒップホップバンド”で、ラップとビートにフォーカスしたバンド「Kalush Orchestra」が代表に決まっているようです。欧州各国の人々が楽しみにしているユーロビジョン・ソング・コンテスト、無事開催されますように。
ちなみに、昨年優勝したマネスキンは、今夏、3年ぶりに開催される音楽フェス「SUMMER SONIC」の出演が決定しているとか。初来日だそう!
https://www.sonymusic.co.jp/artist/maneskin/info/538045
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