話題のデンマーク映画が3部門でノミネート！第94回アカデミー賞
 TEASER ART  『FLEE フリー』© Final Cut for Real ApS, Sun Creature Studio, Vivement Lundi!, Mostfilm, Mer Film ARTE France, Copenhagen Film Fund, Ryot Films, Vice Studios, VPRO 2021 All rights reserved |
2月上旬、第94回を迎える米アカデミー賞ノミネート作品が、Oscar.comを通じて発表された。
今年は、村上春樹の短編小説が原作となった、日本の濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が、各国の映画祭で話題をさらい、続々と受賞する中で、米アカデミー賞でも、作品賞、脚色賞、監督賞、国際長編映画賞の4部門にノミネート。注目度が高い作品の一つとなっている。
北欧からは、デンマークとノルウェーの作品がノミネートされた。
ヨナス・ポヘール・ラスムセン監督作のデンマーク（他合作）によるドキュメンタリー『FLEE』は、史上初となる国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞という組み合わせの3部門で選出。日本でも今年6月、邦題『FLEE フリー』で劇場公開が決定している。
物語は、祖国アフガニスタンからの脱出を語る青年の姿をとらえたドキュメンタリーで、主人公や周りの人々の安全を守るためにアニメーションで制作された作品。監督自身も、迫害から逃れるためにロシアを離れたユダヤ系移民である。
ノルウェーの作品は、『テルマ』（2017年）等で知られるヨアキム・トリアー監督の最新作『The Worst Person in the World』。国際長編映画賞、脚本賞の2部門でノミネートされた。『リプライズ』（2006年）と『オスロ、8月31日』（2011年）に続く、監督の「オスロ三部作」の3作目にあたるという。日本では今年7月1日より劇場公開される。
第94回アカデミー賞授賞式は、3月27日（現地時間）、ハリウッドのドルビーシアターにて開催。現地時間の20時より、ABC放送にて生中継される予定。
第94回アカデミー賞ノミネート作品
https://www.oscars.org/oscars/ceremonies/2022
北欧ニュース編集員
北欧と日本の作品が、同時に大きな映画賞にノミネートされているなんて嬉しいですね！
デンマーク、ノルウェー、日本ともに、同じ部門でノミネートされているのは国際長編映画賞。どの作品が獲得するか、ドキドキします。
『FLEE フリー』は、アニメーションとしてもドキュメンタリーとしても高く評価されているという話題作。劇場公開が楽しみです。（こちらの作品はまた後日、北欧区より詳しく記事にてご紹介します）
