2022/04/19 今日は「日本・スウェーデン・ノルウェー・アイスランド」よりこんなニュースが届きました!

北欧監督作品、日本からも出品!パルムドールは誰の手に?第75回カンヌ国際映画祭




現地時間の4月14日、第75回カンヌ映画祭の公式出品作品が発表された。最高賞のパルムドールを競う今年のコンペティション部門をはじめ、北欧映画ファンにとって楽しみなセレクションになっている。

まず、コンペティション部門には、スウェーデン映画『ボーダー 二つの世界』で2018年にある視点部門を受賞したアリ・アッバシ(Ali ABBASI)監督の最新作が登場。『HOLY SPIDER』(フランス、ドイツ、スウェーデン、デンマーク合作)が出品された。

また、『フレンチアルプスで起きたこと』で話題を呼び、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』で2017年にパルムドールを受賞。スウェーデンのリューベン・オストルンド(Ruben ÖSTLUND)監督最新作『TRIANGLE OF SADNESS』(スウェーデン、英国、米国、フランス、ギリシャ合作)、さらには、Tarik SALEH監督の『BOY FROM HEAVEN』(スウェーデン)と、今回北欧からはスウェーデンにゆかりのある監督作が並んだ。

日本からも、『万引き家族』で2018年にパルムドールを受賞した是枝裕和監督の初となる韓国映画『ベイビー・ブローカー(BROKER)』(韓国)が出品された。6月に日本での公開が決定している。

独特なビジョンやスタイルを持つ作品が並び、毎年注目を集める、ある視点部門には、アイスランドのHlynur PÁLMASON監督の『VANSKABTE LAND / VOLAÐA LAND(GODLAND)』(デンマーク、アイスランド、フランス、スウェーデン合作)や、ノルウェーからは、Kristoffer Borgli監督の『Sick of Myself(Syk Pike)』(ノルウェー)が出品された。

ある視点部門には、超高齢化社会を描いた日本の早川千絵監督による『PLAN75』(日本)も選出された。日本では6月17日の公開が予定されている。

2018年の『ザ・スクエア 思いやりの聖域』公開時に来日したリューベン・オストルンド監督は、最新作『TRIANGLE OF SADNESS』についてすでにインタビューで触れており、監督の得意とする巧みで鋭い人間考察が見られそうな予感。日本での公開にも期待。

第75回カンヌ国際映画祭は、5月17日(火)から28日(土)まで開催される予定。

▼関連記事
おとぎ話の香り漂う話題の北欧ミステリー『ボーダー 二つの世界』
http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012019082600015001

【特集】各国の映画祭を席巻!スウェーデン映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』リューベン・オストルンド監督インタビュー
http://www.hokuwalk.com/Spe/page/page_id/022018041900015001

インタビュー時に次回作(新作『TRIANGLE OF SADNESS』)のネタバレをしていたオストルンド監督。ネタバレしても見たい人は見るという現代の映画についての自論も披露しています!
https://ameblo.jp/hokuwalk/entry-12369631983.html

楽しいはずのバカンスが一変!スウェーデン映画『フレンチアルプスで起きたこと』
http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012015051100015001

▼第75回カンヌ国際映画祭
https://www.festival-cannes.com/

画像:第75回カンヌ国際映画祭 公式ポスタービジュアル
L’Affiche officielle 2022 © Paramount Pictures Corporation - Jim Carrey, The Truman Show de Peter Weir / Graphisme © Hartland Villa


北欧ニュース編集員


熱い北欧映画監督たちが大渋滞していますよ(笑)ちょうど4年前になりますが、リューベン・オストルンド監督が2018年に来日された際にお話してくださった新作がついに!待ちわびていたので、本当に楽しみです。(日本でも公開されますよね?)

あと、上田慎一郎監督作『カメラを止めるな!』のリメイク版、フランスのミシェル・アザナヴィシウス監督による『Final Cut』(英題)/『Z (comme Z)』(仏題)が、なんと、アウト・オブ・コンペティション部門に選出され、さらには、映画祭のオープニング作品としてプレミア上映されることに!リメイク版は7月に日本でも公開予定だそう。カンヌでどんな反応があるか、こちらも楽しみですね!

このページの先頭へ