Faroe Islands Photo by Tomáš Malík / Pexels ※画像はイメージ |
デンマーク自治領のフェロー諸島が、あることで注目を集めている。
フェロー諸島は、昨年10月に日本全国の劇場でも公開された映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のロケ地となった場所の一つで、そこに、俳優ダニエル・クレイグが務めた主役ジェームズ・ボンドの墓石が設置されたという。
なぜフェロー諸島に墓石が建てられたかというと、映画の中でジェームズ・ボンドが最後の任務から戻らず、彼の姿が見られた最後の場所になったという理由から。映画では架空の場所となっているが、撮影された場所は、フェロー諸島の小さな島、ケァルソイ島(Kalsoy island)だったという。墓石は、ボンドに敬意を表して、地元の人々によって建てられた。
墓石には、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の最後に、レイフ・ファインズが務めたMが引用した言葉、“The proper function of man is to live, not to exist(人間の本来の役割は、存在することではなく、生きること)”という文言が刻まれている。
ここは、ボンドファンや映画ファンのために、丸一日かけて、たっぷりとジェームズ・ボンドの足跡を辿ることができるガイドツアーもあるという。
息を呑むような非日常的な美しい風景とともに、ツアーガイドから映画の舞台裏のエピソードを聞いたり、撮影クルーが拠点にしていた同じ建物で地元の名物料理を楽しんだりできる。
ちなみに、映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、フェロー諸島の他に、イタリアやイギリス、キューバ、ジャマイカ、スコットランド、ノルウェーなどでも撮影されている。
6代目ジェームズ・ボンドを務めた俳優ダニエル・クレイグは、この『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を最後に、長年愛されたボンド役を引退すると発表しているため、フェロー諸島の墓石もまた、『007』シリーズの聖地の一つになりそう。
▼ジェームズ・ボンド フェロー諸島ツアーについて
https://guidetofaroeislands.fo/book-holiday-trips/james-bond-faroe-islands-tour/
▼フェロー諸島ガイドチームによる動画
The Amazing James Bond Tombstone in The Faroe Islands
https://youtu.be/DsFklYiAO74
https://visitfaroeislands.com/
北欧ニュース編集員
切り立った断崖絶壁など、360度壮大な自然を感じられるデンマーク自治領のフェロー諸島。『007』シリーズファンにとって大切な聖地になりそうですよね。墓石にたどり着くまでの道のりは、結構険しい感じの場所を歩くようなので、しっかりとしたハイキングブーツを履いていったほうが良いとのこと。撮影エピソードを聞くことができるのも、ファンにとっては堪らないのではないでしょうか!
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